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猫に襖(ふすま)で爪とぎさせない!対策と破れた襖の修理方法をご紹介

目次

    和室がある場合、自然素材で作られた襖(ふすま)・障子・畳は猫に爪とぎをされがちです。対策をしないと、あちこちにキズをつけられてしまうでしょう。

     

    襖で爪とぎをされると、すぐに破れてしまいます。見栄えが悪くなるので、襖での爪とぎはやめさせたいですね。

     

    この記事では、猫に襖で爪とぎをさせないための対策と傷ついた襖の修理方法を解説します。大切な襖をきれいに維持して、ストレスなく猫と快適に暮らしましょう。

    猫の爪とぎから襖を守る5つの対策

    猫と一緒に暮らす上で問題となるのが、爪とぎの習性です。襖で爪とぎをされると、すぐに破れたりキズがついたりしてボロボロになってしまいます。

     

    愛猫には襖以外の場所で爪とぎをしてほしいですね。ここでは、猫に襖で爪とぎさせないための対策を5つ紹介します。

    爪とぎ器を設置する

    襖で爪とぎをさせないためには、襖よりも爪とぎしやすい魅力的な爪とぎ器を設置することが必要です。愛猫が気に入る爪とぎ器を見つけましょう。

     

    市販の爪とぎ器には、段ボールや麻ヒモなどの素材が使用されています。猫は、適度に柔らかく爪が引っかかりやすい素材を好みます。愛猫の好みに合った爪とぎ器を設置しましょう。

     

    また、爪とぎ器には縦型と横型の違いがあります。立ち上がって襖でバリバリと爪とぎするのが好きな猫には、縦型(ウォール型)がおすすめです。高い位置で爪とぎすることで、大きな猫であるという主張ができ、満足感を得られます。

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    保護シートやフィルムを貼る

    猫の爪とぎから襖を守るためには、襖本体にツルツルの保護シートやフィルムなどを貼りましょう。爪とぎされにくくなると同時に、爪とぎされた場合の被害を小さくすることができます。

     

    透明のシートであれば、目立たず自然に襖を保護することが可能です。柄を楽しみたい人には、こちらの猫と花の模様がかわいい保護シートがおすすめです。

     

    襖の保護シートは糊跡が残りにくいタイプを選べば、賃貸でも安心して使用できます。まずは襖の汚れやホコリを取り除いて、乾いた状態の襖に貼りましょう。

     

    保護シートは、襖全体に貼る必要はありません。猫が立ち上がった時の高さを目安にして、下の方に大きめに貼るようにしてください。

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    爪とぎ防止スプレーを使う

    襖で爪とぎをさせないためには、爪とぎ防止スプレーも効果的です。猫が嫌うニオイのスプレーを噴霧すると、襖に近づかなくなります。

     

    猫は、柑橘系などの酸っぱいニオイを本能的に避けます。しかし、部屋中に不快なニオイがあるとストレスを感じるため、爪とぎをしてほしくない場所だけに噴霧しましょう。

     

    一般的に爪とぎ防止スプレーは揮発性で長持ちしないため、1日に何度か使用する必要があります。襖で爪とぎしなくなってからも、しばらく使いつづけることでしつけが定着します。

     

    爪とぎスプレーで襖での爪とぎを防止する場合は、別の場所に適切な爪とぎ器を設置しましょう。猫がストレスなく暮らすためには、爪とぎをしてもいい場所を用意することが重要です。

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    こまめに爪切りをする

    爪切りには、爪とぎとは異なる目的があります。爪とぎの目的は「爪を尖らせること」ですが、爪切りの目的は「爪を丸くすること」です。

     

    猫の爪先を切ると、襖で爪とぎされてもダメージが小さくなります。こまめに爪切りをすることで、バリバリと力強く爪とぎをする頻度が減るでしょう。

     

    猫の爪切りは、「はさみタイプ・ギロチンタイプ・ピコックタイプ・電動やすりタイプ」の4種類に分かれます。爪が柔らかい子猫には、はさみタイプがおすすめです。

     

    切れ味が良く、猫が苦手なパチンという音がしにくいのはギロチンタイプとピコックタイプです。シニア猫の巻き爪や厚い爪には、ピコックタイプが向いています。

     

    電動やすりタイプは切り口が滑らかになりますが、振動が苦手な猫も多いです。家で爪切りできない場合は、動物病院で500円程度で行ってもらえます。

    ネイルキャップをする

    他の対策をしても効果がない場合、猫にネイルキャップ(ソフトクロー)をつける方法もあります。ネイルキャップは、ビニール製の爪カバーです。アメリカでは猫の爪とぎ対策として一般的に使われています。

     

    猫によってはストレスを感じる可能性がありますので、ネイルキャップを検討している方は、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。動物病院で装着してもらうこともできます。

     

    市販のネイルキャップは毒性試験に合格した素材を使用しているため、猫が飲み込んでも大丈夫です。約1ヶ月ほどで自然に取れますので、繰り返し装着する必要があります。

    猫が襖で爪とぎをする4つの理由

    猫にとって爪とぎは、ストレスを解消し本能を満たすための大切な行動です。飼い主さんの都合でやめさせることはできません。

     

    猫は家のいろいろな場所で爪とぎをしますが、襖で爪とぎをするのには主に4つの理由が考えられます。

    襖が紙や木でできているから

    猫は適度に柔らかく、爪が引っかかりやすい場所での爪とぎを好みます。襖は紙や木でできているため、バリバリと爪を研ぐのに適しています。

     

    紙や木は衝撃にとても弱いので、猫に爪とぎをされた襖はすぐにボロボロになってしまうでしょう。猫が立ち上がった時の高さまで、ビニール製のシートやフィルムを貼って保護してください。

     

    襖での爪とぎを好む愛猫には、段ボール製の爪とぎを用意してみてはいかがでしょうか?品質の良い段ボールを使用した爪とぎ器なら、研ぎカスが少ないので掃除が楽です。

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    襖が猫の通り道にあるから

    猫は縄張りを大切にする動物です。マーキングの習性として、家具や柱に体を擦りつけたり爪とぎをしたりします。

     

    猫は力が強く、襖を自分で開けることができます。和室や押入れの出入りをする際には、通るついでに襖で爪とぎをすることが多いです。

     

    入ってほしくない場所を襖で仕切っている場合には、爪とぎ防止スプレーを使用して猫を近づけないようにしましょう。襖が猫に開けられないようにするには、ストッパーで固定するのもおすすめです。

     

    夏場には、押し入れに閉じ込められて熱中症になる猫がいます。押入れの襖が開いていたら、中に愛猫がいないことを確認してから閉めるようにしましょう。

    ストレスを解消したいから

    猫は、爪とぎをすることでストレスを解消します。オモチャを捕まえ損ねたり、来客があって緊張したりした時などには、爪とぎをして気分を落ち着かせます。

     

    襖で爪とぎをするのは、ストレスを解消したい時に身近にあるためです。普段過ごす場所には、爪とぎ器を設置しましょう。快適に爪とぎできる場所を用意することで、襖での爪とぎを防止できます。

     

    引っ越しをしたり、近所で工事が行われたりして大きなストレスを感じた場合には、爪とぎが頻繁になることがあります。爪とぎだけでストレス解消ができず、下痢や食欲不振になった時には動物病院を受診しましょう。

     

    ストレス解消にはフェリウェイもおすすめです。フェリウェイは猫の気分が落ち着くホルモン製剤で、動物病院やネットショップで購入できます。

    飼い主さんの気を引きたいから

    ガリガリと音を立てると飼い主さんが反応するため、構ってほしい時に爪とぎをする猫もいます。猫が襖で爪とぎをした場合には、適切な爪とぎ器の場所へ連れて行きましょう。

     

    寂しがり屋の猫は、忙しい飼い主さんがなかなか構ってくれないと、怒られることを理解した上で襖で爪とぎをすることがあります。信頼関係が崩れてしまうので、大きな声で叱ったり叩いたりしないでください。

     

    爪とぎをしながら見つめてくる時には、愛猫は飼い主さんの気を引きたいと思っています。短時間でよいので優しく話しかけたり、撫でたりしてあげましょう。

     

    猫は単独行動をする動物ですが、コミュニケーションが必要です。襖などの好ましくない場所での爪とぎを防止しつつ、愛猫との絆を深めましょう。

    猫の爪とぎで破れた襖の修理方法

    襖は、補修箇所を自分で修理できます。しょっちゅう猫に襖を破かれてしまう方は、自分で修理するとリーズナブルです。

     

    1人暮らしや忙しい人など、自分で修理するのが難しい場合には、専門業者に依頼することもできます。

    破れ・汚れを修理する場合

    襖の小さな破れ・汚れなどは、シールや紙を貼って簡単に修理できます。襖専用の補修シールは、さまざまなデザインのものが販売されています。お部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。

     

    応急処置として、襖の破れをセロテープやガムテープで貼ることはやめてください。襖紙や縁が傷んでしまいます。

     

    襖紙の一部がはがれてしまったり、補修箇所に紙を貼りつけたりする時には、「襖・障子用の糊」を使います。専用の糊が手に入らない場合は、文房具の「でんぷん糊」で代用できます。

     

    襖の穴を修理する場合

    襖に穴が開いてしまった場合は、補修に必要な道具(襖紙・はさみ・ピンセット・のり・厚紙・糸)を用意して、以下の手順で修理します。

    1. 穴に合わせて厚紙を切る

    まず、ハガキなどの厚紙を穴を覆えるサイズに切ります。ハガキよりも大きな穴が開いている場合には、下張り用の茶チリ紙と襖紙を用意して全体を張り替えましょう。

    2. 穴に厚紙を差し込む

    襖の穴の中に厚紙を丸めるようにして差し込みます。その際、厚紙を糸で吊っておくと落ちません。厚紙で穴全体をふさげるように、位置を調整しましょう。

    3. 襖紙を貼り合わせる

    ちょうどよい場所に厚紙を差し込んだら、厚紙と襖紙を糊で貼り合わせます。厚紙に糊を塗り、襖紙を丁寧に上から押しあててください。

     

    シワにならないように上から軽く押さえましょう。その後で糸を取り除きます。

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    4. 乾くまで待つ

    しっかり乾いたら完成です。襖を補修したら、再び猫に破かれないようにすぐに対策をしましょう。

    襖を張り替える場合

    襖に大きな穴が開いていたり、変色や汚れがひどかったりする場合には、襖を張り替えましょう。時間や手間はかかりますが、家庭で張り替えることが可能です。

     

    1. 襖の枠をはずす

    まず、左右の枠を金づちで叩いてはずします。次に上下の枠にバールを差し込んではずします。

     

    枠が全部はずれたら、引き手の釘をバールで取ります。

    2. 古い襖紙・茶チリ紙をはがす

    これまでの古い襖紙と下張り用の茶チリ紙をすべて丁寧にはがします。

    3. 新しい襖紙・茶チリ紙を貼る

    新しい下張り用の茶チリ紙を貼りつけ、その上に新しい襖紙を貼ります。襖紙は襖よりも1センチ程度大きめにカッターで切ってください。

     

    均一に糊を塗った襖紙を襖本体に置きます。シワにならないように、中央から外側に向かって貼りつけましょう。

    4. 枠を取りつける

    はずした枠を元通りに取りつけ、襖紙にカッターで切り込みを入れて引き手をはめこみます。しっかり乾いたら完成です。

    業者に依頼する場合

    破れや汚れを放置していると、だんだん襖の状態が悪くなっていきます。自分で修理するのが難しい時には、襖の張り替えを専門業者に依頼しましょう。

     

    襖の修理は家庭でもできますが、やはりプロにお願いする方がきれいに仕上がります。ここでは、専門業者に依頼するときの注意点や費用の目安を説明します。

     

    見積もりを出してくれる専門業者を利用すると、想定外の料金を請求されることがなく安心です。特に初めて襖の修理をするときには、いくつかの業者を比較するとよいでしょう。

     

    一般的な襖の張り替えの費用は、2,000〜8,000円程度が目安です。張り替えではなく本体を交換する場合は1〜3万円ほどで、襖のグレードによって異なります。

    ペット可賃貸における襖に関する注意点

    賃貸物件でも持ち家でも、猫の爪とぎから襖を守る方法は同じです。適切な爪とぎ器を設置し、保護シートを貼っておくと安心でしょう。

     

    ペット可の賃貸物件では、猫によるキズや汚れを想定して高めに敷金が設定されているのが一般的です。しかし、襖の破損状況によっては、追加で修繕費用を請求されることがあります。

     

    退去時に焦ることがないように、賃貸借契約書をしっかりと確認しておきましょう。また、襖を傷つけてしまった時には、早めに管理会社や大家さんに連絡することをおすすめします。

     

    襖紙を張り替えると、簡単に模様替えができます。洋風の襖紙にすれば、がらりと和室のお部屋の雰囲気が変わるでしょう。ただし、段ボールや発泡スチロール製の安価な襖は張り替えできないことがあるので注意してください。

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    【まとめ】対策をして猫の爪とぎから襖を守ろう!

    紙で作られた襖は、爪とぎをしたい猫のかっこうの標的です。何も対策をしないと、あっという間にボロボロにされてしまうかもしれません。

     

    猫にとって爪とぎは大切な行動なので、まずは好きなだけ爪とぎをしてもいい場所を用意してあげましょう。その上で、襖には保護シートを貼り、必要に応じて爪とぎ防止スプレーなどを使用してください。


    きれいな襖を維持するには対策が必要です。猫と人がストレスなく暮らせるように工夫をしましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIEライター

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター