目次
ペットのいる家では、床にタイルを利用するのもおすすめです。
フローリングは滑りやすいのでペットの足腰にダメージを与えてしまいますが、滑らないタイルにすることでそういったデメリットを防げます。
ここでは、ペットを飼っている家にとってタイルにどのようなメリットやデメリットがあるか、どんなタイルを選べばいいかを解説するとともに、おすすめのタイルを紹介します。
ペットを飼っていて、床をタイルにするか検討している方はぜひ読んでみてください。
ペット用タイルおすすめメーカー4選
ペットを飼っている家でタイルを購入したい時には、豊富なタイルを扱っている会社で探したほうがいいです。
たくさんのなかから探せば、タイルの柄や質感など、インテリアに合うもの、自分の好みに合うものが見つかるはず。
ペット向けの、滑りにくく汚れが染み込みにくいタイルを取り扱っている、おすすめのタイル販売会社を紹介します。
名古屋モザイク工業株式会社
「名古屋モザイク」は、タイルの開発・製造・販売を行っている会社であり、輸入タイルにおいては実績50年のパイオニアといえる会社です。
自社で製造を行うだけでなく、ヨーロッパから中国・中近東・東南アジアなど世界各地から、タイルを収集することで、豊富なタイルを取り揃えています。
空気を浄化し防汚効果のある「ハイドロテクトタイル」や、調湿・消臭機能のあるタイル「エージープラス」を開発。
ペットによる汚れを抑え、ペットの臭いを抑えてくれるので、ペットのいる家におすすめです。
リビエラ株式会社
リビエラ株式会社は、イタリアやスペインのタイルや天然石材、レンガなどの建材資材を輸入・販売している会社です。
1300種以上のタイルを取り揃えており、豊富なラインナップで理想のインテリアを作ることができます。
ペットが滑りにくいだけでなく、汚れや水分を弾くタイルを探すことができます。
株式会社LIXIL
日本の建材・住まいを彩る製品におけるトップブランドである株式会社LIXIL。
LIXILでは、豊富なタイルを取り扱っており、ペット対応の床タイルを豊富に揃えています。汚れが染み込みにくく、爪による傷がつきませんし、滑りにくいので安心です。
さらに、ペットの爪でも傷つきにくく、汚れがしみ込まない目地材「スーパークリーンストロングⅡ」があるので、いつまでもきれいな状態を保てます。
株式会社Danto Tile
タイル専門で製造・販売を行っている株式会社Danto Tileは、研究・開発から物流までバリューチェーンを築いていることで、高品質なタイルを作っています。
抗菌タイルや調湿タイル、消臭タイルなど機能性のタイルを開発しており、他社にはないペット用のタイルがあります。
消臭機能を持ったタイルは、ペットを飼っているとどうしても染みついてしまう臭いを抑えてくれるので、特におすすめです。
タイルのメリット
床をタイルにすることは、ペットだけでなく飼い主にとっても様々なメリットがあります。ペットと飼い主双方におけるタイルのメリットは以下です。
滑りにくい
フローリングなどのツルツルした床では、ペットの脚が滑ってしまい、股関節や膝や腰にダメージを与えてしまいます。
それによって、椎間板ヘルニアや脱臼、股関節形成不全などの病気を起こしてしまう可能性があります。
タイルでは、表面に凹凸があるものがあります。ザラザラしたものを利用することで、ペットの脚が滑りにくくなります。
こういったタイルは表面が固いですが、ペットの脚がしっかりとグリップするので、ペットの関節を傷めることがありません。
汚れが染み込まない
表面を施釉されたタイルを利用すれば、水分や汚れを弾いてくれます。
ペットを飼っていると、オシッコやウンチ、足の汚れ、皮脂によって汚れてしまいます。
施釉タイルであればこういった汚れを弾くので、タイルに染み込むことがありません。
さっと拭き取るだけでいいので、お手入れも楽で、ニオイが染みつくこともありません。
傷がつかない
タイルはペットの爪よりも固く、爪による傷がつきにくいですので状態が長持ちします。
フローリングやカーペットでは、傷がついたりほつれが出てきますが、タイルは状態が変わらないのです。
衝撃にも強く、割れたり表面が剥がれたりすることもないので、長期的にみたときにメリットがあります。
質感・デザインがよい
欧米のお家を見ればわかりますが、タイルは質感やデザインが独特ですよね。
だからこそ、フローリングやカーペットでは作ることのできない雰囲気の床にすることができます。
あらゆる種類のカラーやデザイン、質感から選ぶことができるので、他にないこだわりの床にすることができるのです。
タイルのデメリット
ペットを飼っている家でタイルを使用する場合、メリットだけではなくデメリットもあります。
タイルを検討する場合には、このデメリットも踏まえて判断するようにしましょう。
冷たい
タイルは土でできており、冬などはかなり冷たくなります。
リビングにタイルを利用している場合などは、足裏がかなり冷たく感じるでしょう。
ペットにとっても、夏場はいいですが、冬などはずっと冷たい床の上で生活をするのはストレスになってしまいます。
でも、このタイルのデメリットを補うために、床暖房が活用できます。その際には床暖房がないタイルを作ることで、ペットは冷たい場所が必要な時には、冷たいタイルで涼むことができます。
費用がかかる
床をタイルにするデメリットとしては、フローリングよりもコストがかかりがちなことです。
タイルには様々なものがあり、こだわると1枚のタイルの単価も上がってしまいます。
それに工事費用もかかりますし、床暖房を入れる場合には、そのコストもかかってきます。
タイルを利用する場合には、こういったコストがかかというデメリットがあることは知っておきましょう。
ペットのためのタイルを選ぶポイント
ペットを飼っている家でタイルを選ぶときには、知っておいた方がいいポイントがあります。
タイルのなかでも、ペットに負担をかけてしまうタイルがあるからです。以下のポイントに注意して、タイルを選ぶようにしましょう。
施釉
タイルには表面に釉薬を施した施釉タイルと、釉薬を使わない無釉タイルがあります。
施釉をすることによって、表面をガラス状にすることができ、水分や汚れを弾くことができます。
無釉のタイルだと水分や汚れが染み込んでしまうので、ペットを飼っている家でタイルを利用する場合には、施釉したタイルを選ぶようにしましょう。
表面の凹凸
施釉タイルでは、ツヤが出て水分を弾く代わりに、ペットが滑りやすくなってしまいます。
タイル本来の凹凸やザラザラとした表面によって、ペットは滑りを防ぐことができるので、この凹凸は失わないようにしましょう。
そこで、無釉タイルの特徴を失わない程度に薄く釉薬を施釉した「うす釉」という種類のタイルを利用するのがおすすめです。
また、施釉タイルのなかでも滑りにくい加工が施されたものもありますので、ペットのためにもそういったタイルを使用しましょう。
床暖房対応
上でも述べたとおり、タイルは冬に冷たくなりがちです。ペットにとっても、冷たい床はストレスになります。
だからこそ、タイルの床には床暖房を入れるのがおすすめ。
そこで、タイルを選ぶときには、床暖房対応のものを選ぶようにしましょう。
またタイルを選ぶときには、熱効率を考えて、厚みが10ミリ程度の厚すぎないタイルを選ぶのがおすすめです。
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この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
勝部 千尋
「書く・聴く・伝える」
執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営
ライター/犬猫相談員
経歴
静岡県沼津市出身/京都芸術大学卒
大学卒業後、オーストラリアにワーキングホリデーと...
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