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【AMILIE VOICE】猫と文豪「室生犀星」

目次
    詩人・小説家
    室生犀星(むろお さいせい)

     明治22年(1889年)金沢に生まれた犀星は、生後まもなく雨宝院(寺院)にもらわれ養子として育てられました。12歳で働き始め、文学への思いを募らせ20歳で上京。『愛の詩集』『抒情小曲集』は大正期の詩壇をリードする存在に。やがて小説家としても活躍。胸にある苦しい生い立ちや孤独を糧にした犀星の作品は自然や小さな命への慈しみにあふれています。

     泉鏡花や徳田秋声とともに「金沢三文豪」と言われています。

     犀星は大変猫好きで「火鉢猫」の写真は有名です。目を閉じてうっとり火鉢で暖を取る愛猫の姿にメロメロだったとか。家の前に猫を捨てていく人も多く「そのうち猫屋敷のオヤジになってしまう」なんて言いながらも放っておけない犀星は、その生涯でたくさんの猫たちと暮らしたそうです。

    猫の性質は
    人間の性質をみることがうまくて
    やさしい人についてまはる、
    きびしい人にはつかない、
    いつもねむつてゐながら
    はんぶん眼をひらゐて人を見てゐる

    – 室生犀星 動物詩集「猫のうた」より

    お問い合わせ
    室生犀星記念館
    〒921-8023 石川県金沢市千日町3-22
    TEL:076-245-1108
    mail:saisei@kanazawa-museum.jp

    本記事はAMILIE MAGAZINE 3号で掲載されました。 詳しくは本誌でもご覧ください。
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