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【一級建築士 前田敦 監修】PAWs Styleで叶う人もペットも幸せな家のつくりかた

目次

    一級建築士の前田敦 監修!豊富なオプションでカスタマイズ可能なペット愛好家向けセミオーダー住宅

     犬や猫を飼っている人にとって、ペットに配慮した住宅づくりをしたいと考えるのは当然のこと。しかしペットや飼い主のライフスタイルに合わせた適切な住宅を提案できる住宅会社が少ないのが現状です。
     
     ペットの病気や怪我を防ぎながら、人も快適に暮らせる住まいづくりのノウハウを詰め込んだのが「PAWs Style」。ペット共生住宅の第一人者である前田敦氏の知見を凝縮した建築設計プラン集です。

     新築プランは「平屋」「2階建て1階リビング」「2階建て2階リビング」の3タイプで、犬と猫のそれぞれの工夫部分をオプションプラン化した計6種類。リフォームプランは10種類という豊富なバリエーションが特徴です。

     基本的に囲まれた空間を好む犬には、リラックスできる専用の居場所や、危険な場所への侵入を防ぐゲートなど。高い場所を好む猫には、天井近くのキャットウォークやキャットステップ、完全クローズのキッチンなど。ペットへの危険を排除する工夫や、ペットと楽しく暮らすためのアイデアが盛り込まれています。

     パターンメイドでありながらカスタムメイドが可能。住まいの新築・リフォームの際には、「PAWs Style」を導入している住宅外車に相談してみてはいかがでしょうか。


    前田 敦(まえだ あつし)
    一級建築事務所・前田敦計画工房合同会社代表。ペット共生住宅の設計監理で多数の実績を持つ。

    工夫の詰まったペット共生住宅を再現できるよう、私の長年の研究で得たノウハウを詰め込んだプラン集が「PAWs Style」。新築、リノベーションいずれも活用できます。


    天井が低く、愛犬が落ち着けるスペース。換気扇を付け、ニオイにも配慮。


    配線をすっきりさせて犬の危険やストレスをなくす


    キャットステップは猫2匹がすれ違える幅に。途中に水飲み場や小窓も設置。


    完全にクローズできるキッチン。ガラス窓なので、ペットも疎外感を感じない。

    PAWs Options 10のオプションプランで安心・安全・快適な住まいへ

    PAWs Styleでは、多彩なオプションプランをご用意。お好きなオプションプランを選んで、愛犬・愛猫との住まいに反映することができます。新築はもちろん、リフォーム・リノベーションでも取り入れやすいプランです。

    1.愛犬の居場所(階段下スペースの活用)


    高い天井高を好まない愛犬には、階段下の小さな空間は快適な場所の一つ。ただし、階段を歩く音を軽減するため、階段にカーペットを敷いたり、階段下にロックウール吸音材を貼るといいでしょう。また、ニオイ
    がこもらないように換気扇も設置してあげましょう。

    目安となる高さ(単位mm)
    大型犬:800〜900
    中型犬:600〜700
    小型犬:450〜500
    素材
    ポリ化粧合板(ランバーコア)・キッチンパネル
    設備
    換気扇

    2.愛犬の居場所(収納との組み合わせ)


    睡眠時および排泄時は無防備な状態。その際には安心できる空間の大きさについての配慮が必要。1日の大半を睡眠に費やす愛犬にとって心地よい体を包み込む大きさにしてあげることが大切で、天井の高さの目安は犬の目線の高さの約1.5倍程度、広さは内部で方向を変えることができる程度です。また、換気扇も設置してあげましょう。

    目安となる高さ(単位mm)
    大型犬:800〜900
    中型犬:600〜700
    小型犬:450〜500
    素材
    ポリ化粧合板(ランバーコア)・キッチンパネル
    設備
    換気扇

    3.愛犬のご飯台(収納可能な仕様)


    スライドレール式の格納可能なご飯台を戸棚の下に取り付けることで、すっきりと納まり、生活の邪魔になることもありません。

    目安となる高さ(単位mm)
    大型犬:300〜400
    中型犬:200〜300
    小型犬:100〜150
    素材
    メラミン化粧合板(ランバーコア)

    4.愛犬のトイレ(男の子用のひと工夫)


    ポール状のものがあると上手にオシッコをしてくれるオス犬がたくさんいます。しかし床からボールが立ち上がっているとトイレシートをうまく敷けないので、上から吊ると使いやすいです。取り替えも容易にできるように塩ビパイプのホルダーを棚に固定し、そこに塩ビパイプを差し込むだけで出来上がり。汚れがひどくなっても塩ビパイプを取り替えるだけなのでとても便利。

    目安となる高さ(単位mm)
    大型犬:800〜900
    中型犬:600〜700
    小型犬:450〜500
    素材
    ポリ化粧合板(ランバーコア)・キッチンパネル
    設備
    換気扇

    5.愛犬の居場所(テレビボードとの組み合わせ)


    集団行動が基本となる愛犬の居場所は家族がくつろぐ空間(テレビボードの下)がおすすめです。ただし、音に敏感なのでテレビの下に防振シートを敷く等の配慮を。格子状の扉をつけると、その場所が大きなクレートになりますので、来客時や留守の時にも便利です。配線の多い危険な場所でもありますので、配線はテレビボード内に納めるように。

    目安となる高さ(単位mm)
    大型犬:800〜900
    中型犬:600〜700
    小型犬:450〜500
    素材
    ポリ化粧合板(ランバーコア)・キッチンパネル
    設備
    換気扇

    6.ゲート(スライドタイプ)


    ゲートの設置場所によってはスライド式のほうが便利な場合もあります。開き戸タイプ同様、上の空間を仕切らず、下の空間だけを仕切ることで、お互いの気配を感じながら愛犬の行動を制限できます。キッチン以外にも階段の入り口や玄関の飛び出し防止にも活用できます。

    目安となる高さ(単位mm)
    大型犬:1,000〜1,100
    中型犬:700〜900
    小型犬:400〜600
    素材
    キッチンやインテリアに合わせる
    ※大型犬は強度が必要なので可動キャビネットが望ましい。
    ※超大型犬はクローズドキッチンが望ましい。

    7.キャットウォーク(すれ違いが可能なように)


    縄張り意識の強い猫はキャットウォークが一方通行だと力関係の弱い猫は追い詰められて転落したりすることも。キャットウォークやステップは愛猫たちがストレスなく生活できるように、すれ違いのできる幅を確保し、動線は二方向に避難できるようにしましょう。

    8.キャットウォーク(高低差)


    キャットウォークは運動の為だけでなく、人と程良い距離感を好む猫にとってはくつろぐ場所でもあります。家族を見渡せる場所に設け、外も見ることのできる窓も設置すると良いでしょう。

    9.クローズドキッチン(猫の侵入防止)


    犬と違い立体的な移動を得意とする猫には、進入禁止ゾーンは完全にクローズドにする必要があります。特にキッチンは扉で区画した環境が望ましいです。対面型のキッチンが主流の現在は、ガラスで区画対面環境を演出してあげると良いでしょう。

    10.ゲート(開き戸タイプ)


    キッチンには刃物や食べてはいけない食材があるので、愛犬にとっては危険がいっぱい。そこで、侵入を防ぐためのゲートを設けてあげましょう。万が一、閉じ忘れたときのために、食品庫の扉はペットには開けにくい折れ戸にすると安全度がアップします。

    目安となる高さ(単位mm)
    大型犬:1,000〜1,100
    中型犬:700〜900
    小型犬:400〜600
    素材
    キッチンやインテリアに合わせる
    ※ハンドルはケースハンドルにしたり、サムターン等の鍵をつけると留守の時も安心です。

     

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIE編集部

    ペットは大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少しペットの目線になることで人もわんちゃん・ねこちゃんも、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれるペットのためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅・愛猫家住宅」。

    愛犬・愛猫と幸せに暮らす住まい工夫事例をお届けします。

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