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永楽陽子
大学院卒業後、予防医学に関する研究や環境分析に取り組む。元動物病院勤務。(ミックス/男の子)
猫との暮らしは、生活に彩りを与え、私たちの心を癒してくれます。
1匹から2匹、3匹と愛猫が増えていくことで、ますます賑やかで温かな空間になっていくでしょう。
しかし、猫の多頭飼育は、楽しいことばかりではありません。
また、2匹と3匹では、気にすべきポイントも変わります。
この記事では、猫3匹を飼う場合の費用や注意点を解説します。
プラス面だけでなくマイナス面についてもしっかり理解したうえで、3匹目を迎え入れましょう。
猫3匹になると、飼育費用は当然ながら3倍に近づいていきます。
フードやトイレ用品といった毎月の消耗費に加えて、医療費などの出費も発生します。
また、体調や年齢に応じて個別対応が必要になることもあり、費用の見通しはある程度柔軟にしておくことが大切です。
3匹になると、年間で約10〜18万円かかります。
それぞれのライフステージや体調に合ったフードを選ぶことが必要で、療法食や高品質なプレミアムフードを選ぶと、1匹で月6千円以上かかることもあります。
オヤツやトッピングなどを与える場合もコストが増します。
フード代は抑えることもできますが、健康維持と寿命に大きく関わるため、ある程度の投資と考えましょう。
トイレは「猫の数+1」個が理想で、3匹には最低4個の設置が望ましいとされています。
猫砂やペットシーツ、消臭スプレーなどのトイレ用品にかかる費用は、1匹あたり月2〜3千円が目安と言われています。
3匹になると、年間で約7〜11万円かかる計算です。
猫の好みによっては、高品質でコストが高めのものを選ぶ必要があります。
1匹あたりの年間平均はワクチンや健康診断を含めて約2〜3万円、通院や治療がある場合は約5〜8万円と見ておきましょう。
3匹になると、年間で約15〜24万円になることもあります。
また、ペット保険は、1匹あたり月2〜3千円です。
3匹になると、年間で約7〜11万円となります。
保険は任意ですが、1匹が病気になると他の猫にも感染する可能性があるため、加入しておくと安心感があります。
高齢になれば、医療費はさらに増えることを見越しておきましょう。
段ボール製から木製まで種類もさまざまですが、複数個を用意しないとケンカの原因になったり、家具を傷つけられたりします。
1個あたり1〜3千円で、半年〜1年ごとの交換が目安です。
また、3匹で遊ぶには中〜大型のキャットタワーが必要になり、1〜3万円程度かかります。
ベッドやブランケット、猫用クッションなども用意すると快適です。
おもちゃに関しても、種類や数を工夫して飽きさせないようにしましょう。
2匹まではやりくりできていた日常も、3匹目を迎えることで一気にバランスが変わることがあります。
費用・掃除の手間・健康管理・猫同士の関係など、あらゆる面で負担が大きくなります。
3匹になると、「猫中心の暮らし」が本格化すると言っても過言ではありません。
特に消耗品は毎月かかるので、計画して見積もっておく必要があります。
さらに、1匹が病気になれば、医療費が跳ね上がることも多いです。
多頭飼いの場合、感染が広がるリスクが高く、他の猫にも影響が出て医療費が一気に倍増するケースも少なくありません。
出費は一時的なものから継続的なものまで多岐にわたるため、十分な経済的備えが重要です。
万が一のための「猫専用貯金」をつくるのもおすすめです。
トイレ掃除だけでなく、猫砂の飛び散りが増えて床掃除の頻度もアップするでしょう。
また、毛が舞う量も3倍になるため、空気清浄機の導入やこまめな換気も欠かせません。
ブラッシングや爪切りなどのお手入れも、1匹あたり10分としても3匹で30分以上になります。
長毛種や猫が嫌がる場合は、さらに時間と労力がかかります。
清潔を保つには、家全体の環境整備も重要です。
<おすすめ建材>
高密度光触媒コーティング「nanoAce」
誰がどのトイレを使ったのか、誰がご飯を食べ残したのか、見分けがつきにくくなるためです。
特に排尿や排便の状態は、健康管理の重要なバロメーターです。
異常がある場合でも「どの猫かわからない」となると、受診のタイミングを逃しかねません。
さらに、高齢猫や持病のある猫がいる場合、特別な配慮も求められます。
細やかな健康チェックは、時間と根気のいる日課になります。
猫同士の接触が増えることで、風邪やウイルス感染のリスクも上がります。
特に免疫力の弱い子猫やシニア猫がいると、体調を崩しやすく、回復にも時間がかかる場合があります。
投薬が必要な場合は、猫ごとに与え方を工夫しなければならず、薬の管理も手間が増えます。
2匹までは仲良くしていた猫たちも、3匹目を迎えることでバランスが崩れ、ケンカが起きることがあります。
特に、新入り猫が好奇心旺盛だったり逆に臆病すぎたりすると、先住猫とのトラブルが起きやすくなります。
威嚇や追いかけっこだけでなく、同居猫を無視したり隠れたりするのもストレスのサインです。
相性が合わない場合は、長期戦になることも覚悟しておきましょう。
複数のパーソナルスペースや高低差のある環境を作ることで、ケンカを回避しやすくなります。
3匹目を迎える時は、猫の相性や住環境への配慮が欠かせません。
すでにできあがった猫同士の関係に新たな存在が加わることで、ストレスやトラブルのきっかけになることがあります。
迎える前に、十分な心と環境の余裕を持つことが大切です。
先住猫の年齢や健康状態、精神的な余裕をしっかり見極めましょう。
例えば、高齢猫がのんびりとした生活をしている中に、元気いっぱいの子猫がやって来ると、大きなストレスになることがあります。
筆者の実家でも、10歳の先住猫がいるところに子猫を2匹迎え入れた時には、怒りっぽくなった経験があります。
ベストなタイミングは、先住猫が比較的若く、健康面でも安定している時期です。
迎えた後は急に顔を合わせず、ケージ越しに少しずつ慣らし、時間をかけて関係を築くようにしましょう。
猫はテリトリー意識が強く、安心できる「自分だけの場所」が必要です。
狭い空間では逃げ場がなく、ストレスの原因になってしまいます。
おすすめなのは、縦の空間を活用することです。
キャットタワーや棚、窓辺のスペースを使って、高低差のある居場所を確保してあげましょう。
1匹ごとにくつろげるベッドや隠れ家を用意することで、猫たちが心から安心して過ごせる環境になります。
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キャットステップはマグネットで貼る時代?壁に穴を開けないキャットステップのすすめ
まず、トイレは「猫の頭数+1」が理想で、3匹なら4つのトイレが必要です。
トイレが少ないと、排泄を我慢して膀胱炎などの病気になるリスクもあります。
食器や水皿も共用ではなく、1匹ずつに用意しましょう。
食事の取り合いが減り、健康状態の把握もしやすくなります。
また、ケージは隔離に活躍しますし、それぞれが安心して休める専用ベッドも重要です。
加えて、爪とぎやおもちゃなどのストレス発散グッズも複数あると便利です。
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猫の多頭飼いに必要なトイレの数や置き方は?おすすめのトイレもご紹介
3匹目を迎える際は、新しい猫の性格をしっかり観察し、先住猫たちとの相性を考慮しましょう。
例えば、穏やかな先住猫には、同じように落ち着いた性格の猫が合いやすいです。
活発な猫同士だと、ケンカになることもありますが、遊び相手には最適かもしれません。
できれば、保護団体や譲渡会のトライアル期間を活用するのがおすすめです。
また、猫同士の相性が合わない場合に備えて、隔離できるスペースを用意しておくことも重要です。
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【猫の多頭飼い】先住猫との相性は?|もう1匹迎えるための飼い主の心構えや環境づくり
信頼できるルートを通じて、事前に猫の健康状態・性格・過去の経歴などを把握することが、後のトラブル回避につながります。
ペットショップでの購入も選択肢ではありますが、動物愛護団体の方が譲渡前にしっかりと面談やトライアルを行うことが多く、初心者にも安心です。
また、譲渡元がきちんと医療チェックをしているか、ワクチン接種や去勢・避妊手術が済んでいるかなども確認しましょう。
急に新しい匂いや行動パターンを持つ猫が現れることで、不安や警戒心からストレスを感じることはよくあります。
中には体調を崩したり、食欲不振や隠れるなどの行動を見せる猫もいるため注意が必要です。
先住猫を優先して声をかけたり、安心できる居場所を確保したりするなどの工夫をしましょう。
先住猫の気持ちを最優先に考えることが、新入り猫をスムーズに受け入れる鍵となります。
3匹目の猫を迎えることには、手間や費用以上の喜びがあります。
猫同士の交流が生まれ、遊びやグルーミングなどの社会性が育まれるだけでなく、忙しくて構ってあげられない時でも、猫たちがお互いに支え合ってくれるのも大きな魅力です。
3匹になると、2匹で遊んでいる様子をもう1匹が見守ったり、時には全員で猫団子になって眠ったりと、多頭飼いならではの微笑ましい光景が見られることもあります。
猫同士の触れ合いは、運動不足やストレスの解消につながるだけでなく、飼い主の癒しにもなるでしょう。
また、飼い主さんが家を空けがちな場合でも、猫たちが互いに寄り添いながら過ごすことで、孤独感を和らげる効果もあります。
3匹目が加わると、家庭内の雰囲気がさらに温かくなり、笑いや会話が自然と増えるようになることが期待されます。
性格や好みが異なる猫たちと暮らす毎日は、きっと発見と楽しさの連続です。
例えば、おっとりした最初の先住猫、元気な2匹目の猫、甘えん坊の新入り猫など、それぞれの個性が織りなす日々は、どれもかけがえのない思い出になるでしょう。
猫を3匹飼うことは、愛情や癒しに満ちた暮らしをもたらしてくれます。
しかし、費用や手間、ストレスのケアなど「責任」も3倍になります。
特に3匹目からは猫同士の関係性に変化が生まれやすく、先住猫のストレスやケンカといった課題も出てくるため、注意が必要です。
だからこそ、迎える前の十分な準備と「なぜ迎えたいのか」という明確な理由が大切です。
猫3匹との暮らしは、きちんと向き合えば、かけがえのない宝物になるでしょう。
1匹から2匹、3匹と愛猫が増えていくことで、ますます賑やかで温かな空間になっていくでしょう。
しかし、猫の多頭飼育は、楽しいことばかりではありません。
また、2匹と3匹では、気にすべきポイントも変わります。
この記事では、猫3匹を飼う場合の費用や注意点を解説します。
プラス面だけでなくマイナス面についてもしっかり理解したうえで、3匹目を迎え入れましょう。
猫3匹にかかる費用

猫3匹になると、飼育費用は当然ながら3倍に近づいていきます。
フードやトイレ用品といった毎月の消耗費に加えて、医療費などの出費も発生します。
また、体調や年齢に応じて個別対応が必要になることもあり、費用の見通しはある程度柔軟にしておくことが大切です。
フード
猫のフード代は、1匹あたり月3〜5千円が一般的です。3匹になると、年間で約10〜18万円かかります。
それぞれのライフステージや体調に合ったフードを選ぶことが必要で、療法食や高品質なプレミアムフードを選ぶと、1匹で月6千円以上かかることもあります。
オヤツやトッピングなどを与える場合もコストが増します。
フード代は抑えることもできますが、健康維持と寿命に大きく関わるため、ある程度の投資と考えましょう。
トイレ用品
猫の生活において、トイレ環境の快適さはとても重要です。トイレは「猫の数+1」個が理想で、3匹には最低4個の設置が望ましいとされています。
猫砂やペットシーツ、消臭スプレーなどのトイレ用品にかかる費用は、1匹あたり月2〜3千円が目安と言われています。
3匹になると、年間で約7〜11万円かかる計算です。
猫の好みによっては、高品質でコストが高めのものを選ぶ必要があります。
医療費・保険料
医療費は、猫の健康を守るうえで無視できない費用です。1匹あたりの年間平均はワクチンや健康診断を含めて約2〜3万円、通院や治療がある場合は約5〜8万円と見ておきましょう。
3匹になると、年間で約15〜24万円になることもあります。
また、ペット保険は、1匹あたり月2〜3千円です。
3匹になると、年間で約7〜11万円となります。
保険は任意ですが、1匹が病気になると他の猫にも感染する可能性があるため、加入しておくと安心感があります。
高齢になれば、医療費はさらに増えることを見越しておきましょう。
その他のグッズ
3匹の猫が快適に暮らせるようにするのに、まず必要なのが爪とぎです。段ボール製から木製まで種類もさまざまですが、複数個を用意しないとケンカの原因になったり、家具を傷つけられたりします。
1個あたり1〜3千円で、半年〜1年ごとの交換が目安です。
また、3匹で遊ぶには中〜大型のキャットタワーが必要になり、1〜3万円程度かかります。
ベッドやブランケット、猫用クッションなども用意すると快適です。
おもちゃに関しても、種類や数を工夫して飽きさせないようにしましょう。
猫3匹目から大変になる理由

2匹まではやりくりできていた日常も、3匹目を迎えることで一気にバランスが変わることがあります。
費用・掃除の手間・健康管理・猫同士の関係など、あらゆる面で負担が大きくなります。
3匹になると、「猫中心の暮らし」が本格化すると言っても過言ではありません。
経済的負担が増える
3匹になると、フード・トイレ砂・医療費・グッズなどすべてが増加します。特に消耗品は毎月かかるので、計画して見積もっておく必要があります。
さらに、1匹が病気になれば、医療費が跳ね上がることも多いです。
多頭飼いの場合、感染が広がるリスクが高く、他の猫にも影響が出て医療費が一気に倍増するケースも少なくありません。
出費は一時的なものから継続的なものまで多岐にわたるため、十分な経済的備えが重要です。
万が一のための「猫専用貯金」をつくるのもおすすめです。
掃除・お手入れの手間が増える
猫が3匹になると、抜け毛やトイレの掃除が大変になります。トイレ掃除だけでなく、猫砂の飛び散りが増えて床掃除の頻度もアップするでしょう。
また、毛が舞う量も3倍になるため、空気清浄機の導入やこまめな換気も欠かせません。
ブラッシングや爪切りなどのお手入れも、1匹あたり10分としても3匹で30分以上になります。
長毛種や猫が嫌がる場合は、さらに時間と労力がかかります。
清潔を保つには、家全体の環境整備も重要です。
<おすすめ建材>
高密度光触媒コーティング「nanoAce」
健康チェックが難しい
3匹になると、それぞれの排泄状況や食欲、元気の有無を細かくチェックするのが難しくなります。誰がどのトイレを使ったのか、誰がご飯を食べ残したのか、見分けがつきにくくなるためです。
特に排尿や排便の状態は、健康管理の重要なバロメーターです。
異常がある場合でも「どの猫かわからない」となると、受診のタイミングを逃しかねません。
さらに、高齢猫や持病のある猫がいる場合、特別な配慮も求められます。
細やかな健康チェックは、時間と根気のいる日課になります。
体調管理が難しい
1匹の体調不良が連鎖的に他の猫に広がることも多いため、注意が必要です。猫同士の接触が増えることで、風邪やウイルス感染のリスクも上がります。
特に免疫力の弱い子猫やシニア猫がいると、体調を崩しやすく、回復にも時間がかかる場合があります。
投薬が必要な場合は、猫ごとに与え方を工夫しなければならず、薬の管理も手間が増えます。
ケンカの可能性がある
猫は、縄張り意識がとても強いです。2匹までは仲良くしていた猫たちも、3匹目を迎えることでバランスが崩れ、ケンカが起きることがあります。
特に、新入り猫が好奇心旺盛だったり逆に臆病すぎたりすると、先住猫とのトラブルが起きやすくなります。
威嚇や追いかけっこだけでなく、同居猫を無視したり隠れたりするのもストレスのサインです。
相性が合わない場合は、長期戦になることも覚悟しておきましょう。
複数のパーソナルスペースや高低差のある環境を作ることで、ケンカを回避しやすくなります。
3匹目の猫を迎える時のポイント

3匹目を迎える時は、猫の相性や住環境への配慮が欠かせません。
すでにできあがった猫同士の関係に新たな存在が加わることで、ストレスやトラブルのきっかけになることがあります。
迎える前に、十分な心と環境の余裕を持つことが大切です。
タイミングを見極める
3匹目の猫を迎えるタイミングはとても重要です。先住猫の年齢や健康状態、精神的な余裕をしっかり見極めましょう。
例えば、高齢猫がのんびりとした生活をしている中に、元気いっぱいの子猫がやって来ると、大きなストレスになることがあります。
筆者の実家でも、10歳の先住猫がいるところに子猫を2匹迎え入れた時には、怒りっぽくなった経験があります。
ベストなタイミングは、先住猫が比較的若く、健康面でも安定している時期です。
迎えた後は急に顔を合わせず、ケージ越しに少しずつ慣らし、時間をかけて関係を築くようにしましょう。
住環境を見直す
3匹目を迎える前に、家の中が猫たちにとって十分な空間を提供できるかを見直しましょう。猫はテリトリー意識が強く、安心できる「自分だけの場所」が必要です。
狭い空間では逃げ場がなく、ストレスの原因になってしまいます。
おすすめなのは、縦の空間を活用することです。
キャットタワーや棚、窓辺のスペースを使って、高低差のある居場所を確保してあげましょう。
1匹ごとにくつろげるベッドや隠れ家を用意することで、猫たちが心から安心して過ごせる環境になります。
<関連記事>
キャットステップはマグネットで貼る時代?壁に穴を開けないキャットステップのすすめ
必要なアイテムを準備する
猫を3匹迎えるには、必要なアイテムをそれぞれに準備しましょう。まず、トイレは「猫の頭数+1」が理想で、3匹なら4つのトイレが必要です。
トイレが少ないと、排泄を我慢して膀胱炎などの病気になるリスクもあります。
食器や水皿も共用ではなく、1匹ずつに用意しましょう。
食事の取り合いが減り、健康状態の把握もしやすくなります。
また、ケージは隔離に活躍しますし、それぞれが安心して休める専用ベッドも重要です。
加えて、爪とぎやおもちゃなどのストレス発散グッズも複数あると便利です。
<関連記事>
猫の多頭飼いに必要なトイレの数や置き方は?おすすめのトイレもご紹介
猫の性格や相性を知る
猫にはそれぞれ個性があり、相性が合う・合わないがはっきり分かれます。3匹目を迎える際は、新しい猫の性格をしっかり観察し、先住猫たちとの相性を考慮しましょう。
例えば、穏やかな先住猫には、同じように落ち着いた性格の猫が合いやすいです。
活発な猫同士だと、ケンカになることもありますが、遊び相手には最適かもしれません。
できれば、保護団体や譲渡会のトライアル期間を活用するのがおすすめです。
また、猫同士の相性が合わない場合に備えて、隔離できるスペースを用意しておくことも重要です。
<関連記事>
【猫の多頭飼い】先住猫との相性は?|もう1匹迎えるための飼い主の心構えや環境づくり
信頼できるルートを使う
3匹目の猫を迎える際には、「どこから迎えるか」も非常に重要なポイントです。信頼できるルートを通じて、事前に猫の健康状態・性格・過去の経歴などを把握することが、後のトラブル回避につながります。
ペットショップでの購入も選択肢ではありますが、動物愛護団体の方が譲渡前にしっかりと面談やトライアルを行うことが多く、初心者にも安心です。
また、譲渡元がきちんと医療チェックをしているか、ワクチン接種や去勢・避妊手術が済んでいるかなども確認しましょう。
先住猫のストレスを理解する
3匹目の猫を迎えると、先住猫たちの生活環境が一変します。急に新しい匂いや行動パターンを持つ猫が現れることで、不安や警戒心からストレスを感じることはよくあります。
中には体調を崩したり、食欲不振や隠れるなどの行動を見せる猫もいるため注意が必要です。
先住猫を優先して声をかけたり、安心できる居場所を確保したりするなどの工夫をしましょう。
先住猫の気持ちを最優先に考えることが、新入り猫をスムーズに受け入れる鍵となります。
3匹目の猫を迎えるメリット

3匹目の猫を迎えることには、手間や費用以上の喜びがあります。
猫同士の交流が生まれ、遊びやグルーミングなどの社会性が育まれるだけでなく、忙しくて構ってあげられない時でも、猫たちがお互いに支え合ってくれるのも大きな魅力です。
社会性が高まる
そもそも猫は単独行動を好む動物ですが、実は適切な関係性を築ければ、猫同士でとても仲良くなります。3匹になると、2匹で遊んでいる様子をもう1匹が見守ったり、時には全員で猫団子になって眠ったりと、多頭飼いならではの微笑ましい光景が見られることもあります。
猫同士の触れ合いは、運動不足やストレスの解消につながるだけでなく、飼い主の癒しにもなるでしょう。
また、飼い主さんが家を空けがちな場合でも、猫たちが互いに寄り添いながら過ごすことで、孤独感を和らげる効果もあります。
家族が増える
猫を迎えるということは、ただペットを飼うのではなく、「家族を迎える」ことです。3匹目が加わると、家庭内の雰囲気がさらに温かくなり、笑いや会話が自然と増えるようになることが期待されます。
性格や好みが異なる猫たちと暮らす毎日は、きっと発見と楽しさの連続です。
例えば、おっとりした最初の先住猫、元気な2匹目の猫、甘えん坊の新入り猫など、それぞれの個性が織りなす日々は、どれもかけがえのない思い出になるでしょう。
【まとめ】猫3匹の費用や大変さを事前に考えよう!

猫を3匹飼うことは、愛情や癒しに満ちた暮らしをもたらしてくれます。
しかし、費用や手間、ストレスのケアなど「責任」も3倍になります。
特に3匹目からは猫同士の関係性に変化が生まれやすく、先住猫のストレスやケンカといった課題も出てくるため、注意が必要です。
だからこそ、迎える前の十分な準備と「なぜ迎えたいのか」という明確な理由が大切です。
猫3匹との暮らしは、きちんと向き合えば、かけがえのない宝物になるでしょう。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

永楽陽子
大学院卒業後、予防医学に関する研究や環境分析に取り組む。元動物病院勤務。(ミックス/男の子)