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床材について検索するとweb上には紹介記事があふれています。
しかし、愛犬のための床材・愛犬視点での床材のメリット・デメリットについての記事は少ない……。
そこで、この記事では代表的な床材9つの種類やそれぞれのメリット・デメリットについてまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
愛犬のための床材とは
愛犬のための床材を探すときの基本は「防滑性」「耐久性」「メンテナンス性」の3つです。
防滑性に優れている床材は、愛犬の足腰に優しく健康につながります。
耐久性に優れている床材は、愛犬がかじったり爪でホリホリしたり、中型犬や大型犬が走った場合にも耐えられるでしょう。
メンテナンス性に優れている床材は、愛犬の粗相での汚れや、毎日の掃除などを簡単にお手入れができ、きれい好きな愛犬もうれしいですね。
床材の種類|特徴やメリット・デメリット
- 無垢フローリング
- 複合フローリング
- クッションフロア
- フロアタイル
- コルク
- モザイクタイル
- 天然石
- カーペット
- 畳
ここでは、代表的な9つの床材について簡単に紹介します。
あくまで筆者の主観ではありますが、特徴の◎印はメリット、▲印はデメリットになります。
1.無垢フローリング
無垢フローリングは、天然木の一枚板のフローリングです。
広葉樹
・ウォールナット
・ブラックチェリー
・メープル
・オーク
・チーク
・クリ
針葉樹
・スギ
・ヒノキ
特徴
◎木目の美しさや味わい深い色調
◎断熱性や調湿効果が高い
◎天然素材の質感や感触がある
◎傷が付いても削り直して目立たなくできる
▲湿度の変化で収縮し隙間が発生する
▲樹種によっては水に弱く傷つきやすい
▲複合フローリングに比べて高価
▲床暖房に非対応が多い
▲定期的なメンテナンスが必要
愛犬との生活では、汚れることは日常茶飯事で1日に何度も掃除をします。
水に弱く傷つきやすい無垢フローリングは、愛犬との生活にはあまり適していないかもしれません。
2.複合フローリング
複合フローリングは、合板などの基材の表面に天然木の化粧単板※を張った床材です。
※化粧単板:化粧単板とは通常の板材などをスライスカットまたはロータリーカット(丸太を回転させながら一番外側の表面を剥ぐように切り出す方法)をおこない非常に薄い板を作り、装飾目的で内装部分や家具などの表面に貼って利用するものを指します 引用元:木材博物館
複合フローリングは3つの種類があります。
挽板(ひきいた):電動鋸(のこぎり)で切り出し2㎜程度の厚みを持たせる
突板(つきいた):0.3㎜程度に薄くスライスした木材をはり合わせている
シート:木目調などのシートをはり合わせている
特徴
◎無垢フローリングに比べて安価
◎収縮や変形が少ない
◎扱いやすい
◎表面の加工により耐久性・耐水性・耐熱性向上
▲滑りやすい
▲見た目の印象や手触りは無垢フローリングに劣る
▲化粧板がはがれ基材の合板が見えてしまう(長期使用)
滑りやすい複合フローリングは一般的な家庭によくあるフローリングです。
愛犬の健康を守るためにも、早めの防滑対策をしましょう。
3.クッションフロア
クッションフロアは、シート状になっている厚さ1.8〜3.5mmのクッション性のあるポリ塩化ビニル製です。
特徴
◎耐水性があり汚れがついても落としやすい
◎クッション性が高い
◎リーズナブルな価格帯
◎色柄も豊富
▲シート状なので一部が傷んだ場合は全面張替え
▲長期使用で表面の色柄がハゲル
▲耐久性は低い
▲デザインによっては安っぽくみえる
面積の広い場所に設置する場合に適していますが、素人がひとりで施工するには技術と労力が必要になるでしょう。
4.フロアタイル
一般的なフロアタイルは、タイル状になったポリ塩化ビニル製、厚さ2.5㎜〜3㎜の床材です。
特徴
◎表面に凹凸加工されて滑りにくい
◎耐久性がある
◎デザインが豊富
◎手軽に施工できる
▲熱に弱い
▲クッションフロアよりコストが高め
▲クッションフロアよりクッション性は弱い
フロアタイルについて、AMILIEブログ【愛犬が滑らない】フロアタイル|ペットの足腰に優しい安心な床材の特徴やおすすめ品を調査!で詳しくお伝えしています。
5.コルクタイル
コルクタイルは、コルク樫(かし)からできた床材です。
特徴
◎弾力性や断熱性が高い
◎調湿性に優れている
◎環境にやさしい天然素材
▲日に当たると色が変わる
▲強い衝撃に弱い
環境にやさしい天然素材であるコルクはナチュラルな茶色。
使用していると色褪せするようですが、手軽に取り入れられる床材のひとつです。
6.モザイクタイル
モザイクタイルは、タイルのサイズによって分類されタイルの一辺が5センチ以下を「モザイクタイル」と呼んでいます。
特徴
◎耐水性が高い
◎掃除がしやすい
◎空間の印象が変わる
▲滑りやすい
▲タイルの目地に汚れがつまりやすい
小さな陶磁器タイルが一般的で、四角や丸型、ランタン型などさまざまな形があるようです。
滑りやすい素材のため、犬のいる場所にはおすすめはできません。
7.天然石
天然石の種類はいろいろありますが、みがいた大理石や御影石(みかげいし)を使用した床材が人気のようです。
特徴
◎耐久性がありどっしりと重厚感がある
◎光を反射する素材で高級感が出る
▲硬く滑りやすい
▲液体が浸透しやすくシミになりやすい
▲導入費用が高額
自然でインテリア性は高いですが、愛犬のいるスペースには不向きのようです。
8.カーペット
おなじみのカーペット、住宅用は織物になっている床材で、絨毯(じゅうたん)とも呼ばれています。
特徴
◎クッション性が高くやわらかい
◎防音効果
◎糸の組み合わせで色柄豊富
◎寝転んでも痛くない
▲ホコリが溜まりやすい
▲メンテナンスに手間がかかる
▲汚れに弱くシミになりやすい
▲ダニが発生しやすい
愛犬の足腰には優しいカーペットはメリットですね。
愛犬の食べこぼしや排泄などの粗相で、カーペットが汚れてしまうと部分洗いができない点やダニ発生などのデメリットは気になります。
9.畳
畳は、日本の風土にマッチしている日本固有の床材です。
特徴
◎断熱性・調湿性あり
◎季節を問わず過ごしやすい
◎さらっとした肌ざわり
▲メンテナンスに手間がかかる
▲日焼けや摩擦により傷みやすい
▲汚れや水に弱い
▲湿気によるダニやカビの発生
日本の文化のひとつである畳は魅力的ですが、愛犬が生活する空間においてはデメリットが強い印象です。
以上のように床材には、いろいろな種類やメリット・デメリットがあることがわかりました。
愛犬のための床材の種類や特徴を知ろう【永久保存版】
代表的な9つの床材を紹介しましたが、それぞれにメリット・デメリットがありました。
飼い主さんが気になる床材は愛犬視点ではどうなのか……。
愛犬のための床材の基本「防滑性」「耐久性」「メンテナンス性」を踏まえ、代表的な床材のメリット・デメリットを記事内で紹介しました。
最後に、各床材の特徴を表でまとめました。
あくまでも筆者の主観ではありますが、参考になさってください。
愛犬視点の床材評価(主観的)
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愛犬にとって健康で安心して過ごせる環境は、飼い主さんにとっても幸せな環境といえるでしょう。
愛犬と飼い主さんにとってベストな床材を選択できるといいですね。
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例えば、飼い主さんの希望する床材がメンテナンス性にデメリットがあった場合、諦めるのではなく、ぜひプロの意見も参考にしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家