目次
キャリーカートやペットカート、犬用バギーとも呼ばれる犬用カート。
ここ最近、おしゃれな街やショッピングモールで、犬用カートに乗った愛犬を目にする機会が増えてきました。
人気の理由は、犬用カートはとても便利なアイテムだからです。
小型犬から中型犬が使用できるコンパクトさでありながら、日常のお散歩や病院通い、長期の旅行まで幅広い場面で大活躍。
以前に比べて、種類やデザインが豊富になったことで、
「犬用カートは気になっていたけど、何を選べばいいのかわからない……」と迷われていませんか?
または、
「愛犬はまだまだ元気だから……」
「小型犬だから犬用カートはなくても……」と思われていませんか?
この記事では、ペットカート選びを迷われている方から、購入を検討している飼い主さんに向けて、ペットカートの必要性や選び方のポイントをお伝えします。
記事後半には、単頭飼いから多頭飼い・シニア犬の飼い主さんまで、普段使いからワンランク上のおすすめ犬用カートをご紹介!
ぜひ最後までお読みください。
犬用カートとは?
ペットカートとも呼ばれている犬用カートは、犬(またはペット)専用に作られたベビーカーのようなもので、愛犬のパーソナルスペースを確保して移動することが可能です。
カートには3輪または4輪のタイヤが付いており、飼い主さんが犬用カートを押して歩きます。
メーカーによっては、キャリー部分が取り外しできたり、カートを折りたたんで収納できたりと、豊富な種類の犬用カートがあります。
犬用カートの必要性
- ペット可マンション住まい(共有スペースから外への移動時)
- 旅行
- イベント
- 多頭飼いのお世話
- 愛犬の高齢化
- 飼い主の高齢化
- 怪我や病気
- 災害時の避難
- 熱中症対策(熱いアスファルトや強い日差しから守る)
日常のお散歩はもちろんのこと、さまざまな場面で活躍する犬用カート。
ここでは、犬用カートがどのような場面で活用されているか、犬用カートの必要性についてお伝えします。
ペット可マンション住まい(共有スペースから外への移動時)
戸建てにお住まいであれば玄関を出ればすぐ外ですが、ペット可のマンションの場合はどうでしょう。
自宅の玄関からマンションのエントランスまでは共有部分を通る必要があります。
マンションの規約にもよりますが、共有部分では犬を歩かせてはいけない場合が多いようです。
毎日のお散歩や外出の際、愛犬の体重が重い・多頭飼いしているなどの場合、共有部分を通るたび抱っこするのは大変……。
そんなとき、玄関で犬用カートにサッと乗せてスムーズにエントランスを出られるでしょう。
旅行
犬用カートに慣れてくると、遠出や旅行にも活用できます。
長時間歩くことが負担になる犬種でも、犬用カートがあれば遠出も可能になります。
旅行時には、使い慣れた犬用カートのキャリー部分をベッドとして使用でき、愛犬も安心して過ごせるでしょう。
イベント
近年のペットブームにより、巷では愛犬イベントなどが盛り上がっているようです。
イベント会場では、小型犬から大型犬まで幅広い犬種が一堂に会し、人の多さに委縮したり、足を踏まれたりして思わぬ怪我に繋がることも……。
そんなとき、犬用カートがあればパーソナルスペースを守りつつ
愛犬も飼い主さんも安心して楽しくイベントに参加できるでしょう。
多頭飼いのお世話
多頭飼いでの生活において、飼い主さんの負担は想像以上でしょう。
お散歩や外出時に、愛犬複数を一度に見るのはとても大変です。
そんなとき、犬用カートがあると飼い主さんの負担軽減が期待できるのです。
また、多頭飼いしている犬同士は個々それぞれ体力差があるので、犬用カートを活用して歩いたり休んだり調整することが可能。
多頭飼いの飼い主さんには大活躍のアイテムですね。
愛犬の高齢化
人も愛犬も年齢を重ねると体も衰えます。
成育環境や食事・医療の向上から、ひと昔前に比べて愛犬の寿命が伸びています。
愛犬は足腰が弱くなることで、行動範囲が狭まり歩ける距離も短くなるでしょう。
犬用カートがあれば、愛犬の様子を見ながら歩いたり、疲れたらカートに乗せて休ませたりと調整が可能になります。
また、視力が低下すると外を歩くことが難しくなるでしょう。
そんなときも、犬用カートがあれば外の空気を感じながら飼い主さんとお散歩して気分転換ができるのです。
飼い主の高齢化
飼い始めた年齢にもよりますが、飼い主さん自身の高齢化も避けては通れない時代になりました。
毎日のお散歩やちょっとした外出時に、飼い主さんも休憩したくなったとき犬用カートに愛犬を乗せることで、飼い主さんも安心して一息つけますね。
また、いつもは元気に歩いてくれている愛犬も、ときには道に座り込み動かなくなることも……。
飼い主さんが元気であれば、愛犬を抱きかかえて帰宅することも可能ですが、飼い主さんが高齢の場合、ある程度体重のある愛犬を抱きかかえるのは大変です。
そんなときも、犬用カートがあればスムーズに帰宅できるでしょう。
怪我や病気
愛犬の怪我や病気で受診をする際、病院の場所が近所であれば犬用カートが活躍します。
キャリーバッグでは、愛犬が重いと移動も大変……。
事情があって車での移動もできない……。
そんなときは、使い慣れた犬用カートに寝かせて病院まで移動することが可能です。
診察待ちで病院の外で待つ際も、犬用カートがあれば飼い主さんの負担も軽減されるでしょう。
災害時の避難
突然の災害では、自宅から避難をする場合があります。
避難グッズを持ちながら、愛犬を抱きかかえることが難しい中、犬用カートがあれば愛犬と一緒に避難ができるでしょう。
犬用カートにいることで、避難所で愛犬のパーソナルスペースを確保し、落ち着ける居場所になるのです。
熱中症対策(熱いアスファルトや強い日差しから守る)
夏場のアスファルトは、とても高温になります。
愛犬はアスファルトの距離が近いので、人が感じる以上に暑さを感じ、また、夏の日差しも愛犬にとっては負担になります。
そんなとき、犬用カートがあれば夏の暑さから愛犬を守ることができるでしょう。
犬用カートの選び方
- 耐荷重:耐えられる重さ
- 頭数:カートによっては頭数制限アリ
- 快適さ:愛犬と飼い主にとって
見た目・機能・デザイン……犬用カートの種類は豊富で、各メーカーの機能や特徴に違いがあります。
愛犬にはどんな犬用カートを選べばいいのでしょうか。
この記事では、3つに絞って選び方のポイントをお伝えします。
1.耐荷重
犬用カートには、愛犬の安全を守るために、耐えられる重さの制限があります。
同じ犬種によっても、成育環境や持って生まれた体質により体重に差があるからです。
耐荷重の規定をオーバーして犬用カートを使用すると、劣化や故障の原因になることも……。
選ぶ際のポイントとして、必ず耐荷重が愛犬に適合する犬用カートを選びましょう。
2.頭数
耐荷重と同じく、犬用カートによっては頭数の制限もあります。
耐荷重は規定を守っていても、制限されている頭数を超えて乗せてしまうと、思わぬ事故や怪我に繋がる恐れがあります。
犬用カートを選ぶ際、推奨されている頭数制限を守ることをおすすめします。
3.快適さ
耐荷重や頭数をクリアしたら、最後のポイントは快適さです。
ここでいう『快適さ』とは、飼い主さんと愛犬にとって負担なく快適に使える犬用カートという意味です。
カートの操作性
ベビーカーやスーパーのカートを押したことがあるとイメージしやすいのですが、大きいカートほど、カーブなど小回りがしにくく扱いにくいのです。
犬用カートも同じで、100㎝以上の犬用カートより80㎝以下のコンパクト犬用カートの方が小回りがきき、さらにタイヤが3輪のタイプは操作性にも優れているようです。
タイヤが3輪のタイプは少々値段が高価なため、価格と操作性のバランスから、安定感のある4輪タイプも人気です。
犬用カートの押し心地は、タイヤの素材によって異なります。
プラスチック素材より、ゴム製などの衝撃を吸収するタイプの方がスムーズです。
走行中の安定感を求める場合は、緩衝効果(かんしょうこうか)が期待できるサスペンションがプラスαでついている犬用カートがいいでしょう。
キャリー部分の取り外し
犬用カートでは、キャリー部分が取り外しできるかもポイントになります。
近所のペットサロンへトリミングへ行くときや、通院時に移動した際、キャリー部分が取り外せると待合室でも場所をとらず受付もスムーズですね。
車移動が多い飼い主さんの場合は、キャリー部分を取り外してシートベルトに固定できるタイプを選ぶといいでしょう。
公共交通機関では、犬用カートのままでは乗車できない場合があります。
その際、キャリー部分を取り外してカート部分を折りたためると移動がスムーズになります。
※各公共交通機関へ事前に確認することをおすすめします
収納面
犬用カートは、使用する時間より使わない時間の方が長いので、収納の視点からのチェックも重要になります。
最近の犬用カートは折りたためるものが多くなっているので、折りたたんだ状態で自立するかどうか確認しましょう。
外出先はもちろんのこと、自宅玄関で自立できると、すっきり収納できるので助かります。
機能面
万が一の場合に備えて、飛び出し防止用リードの数も確認しましょう。
複数の頭数が可能な犬用カートの場合は、その分リードが必要になります。
犬用カートは、ある程度高さがあるので、突然の飛び出しからの落下事故には注意が必要です。
小型犬は動きが素早く、一瞬目を離したすきに飛び出してしまうこともあるので気を付けましょう。
タイヤロックは、犬用カートに乗せる・降ろすとき、お散歩中の信号待ちのときに必要な機能です。
犬用カート!普段使いからワンランク上のおすすめ6選
数ある中から厳選して、普段使い2点・ワンランク上の犬用カート4点をご紹介します。
1.リッチェルRichell ペットカート エルフィ
参考:Richell
キャリー部分は取り外せないタイプですが、コンパクトで小回りがきくペットカートは、普段使用にちょうどいいですね。
2.タンスのゲン ペットカート
参考:タンスのゲン
普段使用にちょうどよく、キャリー部分が取り外して使える2Way仕様です。
フルオープン設計で愛犬の様子がいつでもチェックできます。コンパクトなので楽に移動でき、後輪ストッパー付きで安心ですね。
3.エアバギー DOME2 BRAKE MODEL
参考:エアバギー
エアバギーは多機能な高級ペットカートです。
3輪の大きなタイヤで操作しやすく安定感にも優れています。
手元に伝わる振動はかなり小さく安心感を持って走行でき、持ち手にブレーキ機能が付いているのもポイントですね。
4.コムペット ミリミリEG
参考:コムペット
コムペット(compet)は、日本のベビー用品メーカーの『コンビCombi』が持つベビーカーの技術とノウハウから誕生しました。
コンパクトで軽量なのに安定性があり、押し心地もスムーズなペットカートは、愛犬や飼い主さんにも優しいですね。
5.Piccolo Cane ピッコロカーネ カリーノⅡ
参考:Piccolo Cane
小型犬におススメのPiccolo CaneのカリーノⅡは、サスペンション装備で段差もラクラク、女性にも押しやすいペットカートです。
カリーノⅡの他にも豊富なラインナップで、多頭飼い・シニア犬にもおすすめです。
カラーは5色展開。ハンドルは5段階に調節が可能で、飼い主さんの身長やシーンに合わせられます。
6.リッチェル Richell ペットカート ミニモ
参考:Richell
Richellのペットカートミニモは、小型犬用で6㎏以下の愛犬に使用できます。
キャリー部分は取り外しでき、折りたたんだ状態で自立可能なので、スッキリ収納できるのもポイントです。
【犬用カート】必要性と選び方を知って愛犬のお気に入りを見つけよう!(まとめ)
この記事では、犬用カート(ペットカート)の必要性と選び方のポイントや、おすすめ商品をご紹介しました。
愛犬との外出に大活躍の犬用カート。
普段使いから遠出のお散歩や通院、家族旅行など幅広い場面で役に立ち、一家に一台あると便利ですね。
豊富な種類・デザインの中から選ぶ際、愛犬と飼い主さんにとって快適で安心して過ごせることが大切です。
ぜひお気に入りの犬用カートを見つけて、外出を楽しみましょう。
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
安心・安全・快適なペットとの暮らしをサポートする"AMILIE 編集部"
AMILIEには愛犬家住宅コーディネーター・愛猫家住宅コーディネーターの資格を持った会員の皆様が多数加盟しています。
ペットライフスタイルではペットとの暮らしがより豊かになるように住環境を...
エリア:東京都
愛犬家住宅コーディネーター