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猫も熱中症になる!
猫は寒さに弱く、暑さには比較的強いとされています。
私たちがペットとして飼っている猫は正式名称をイエネコといい、祖先は中東やアフリカ北部などの暑い地域に現存するリビアヤマネコだと言われています。
暑さに耐性のある遺伝子をもった猫ですが、それでも高温多湿な環境にいると熱中症になる可能性があります。
猫が健康的に夏を乗り切るためにも、暑さ対策を万全にしましょう。
1. エアコンやサーキュレーターで室温を調整する
エアコンとサーキュレーターの組み合わせで室温を調整
昨今の夏の気候には、エアコンによる空調管理は欠かせません。それは人間も猫も同じです。
しかし猫はエアコンの人工的な風を嫌がる傾向があります。
もともと砂漠地域原産の猫は、寒さには弱いので冷房が効きすぎた部屋には近づかないこともあるでしょう。
我が家の猫も「せっかくリビングを涼しくしていても、気付くと2階の蒸し暑い部屋の床に寝そべっている」なんてこともしばしば。
エアコンの設定温度は下げすぎず、サーキュレーターでエアコンの風を家中に循環させてあげるとよいでしょう。
窓を開けて換気はNG
猫がエアコンより自然の風の方を好むからといって、真夏に窓を開放するのは出来れば控えたいところ。風で涼しくなるどころか、外からの暖気や湿気が室内に入ってしまい冷房効率を著しく低下させます。
しかし現在のコロナ事情を考えると、夏場の換気も重要ではあります。
猫の脱走防止の面からも、窓を開けるのはできるだけ必要最低限とし、なるべく閉め切った状態で空調を上手に活用しましょう。
2. 涼しい部屋へ自由に出入りできるようにする
猫は家の中の快適な場所を見つけるのが上手です。
例えば、北側に面した部屋は比較的ひんやりしているのでお昼寝にはちょうど良いかもしれません。
脱衣室のクッションフロアの床材が気持ちよくてゴロンとしていることもあるでしょう。
クローゼットなどの狭くて暗い場所でくつろいでいる、なんてこともありますよね。
猫自身で居心地のよい場所を見つけさせてあげるためにも、家の中で入ってほしくない場所以外は自由に行き来できるようにしましょう。
その際に、閉じ込め防止のためのドアストッパーは必須です。
予算に余裕がある場合、キャットドアに交換すればより一層便利になるでしょう。
3. こまめに水分補給できる環境をつくる
猫によって水の飲み方にはこだわりがある
熱中症対策にこまめな水分補給は言うまでもありません。猫の健康のためにも清潔で新鮮な水をあげたいですよね。
暑い時期は特に、複数個所に水飲み場を設置してあげるとよいでしょう。
ところが猫に十分な水を飲ませるというのは結構難しい場合もあり、飼い主の悩みの種でもあります。
猫の性格によっては普通の器から飲んでくれない場合も多々あるのです。
我が家のネコちゃん(3歳女の子)も、普段はほとんど蛇口から出る水しか飲もうとしません。
たまにお風呂場や洗面ボウルに溜まった水を舐めるくらいです。
飼い主が在宅中はよいのですが、留守の場合は心配です。
以前、循環式の自動給水器を導入したこともあったのですが、最初のうちは飲んでくれたものの、そのうち見向きもしなくなってしまいました。
愛猫の「飲み水の好み」に合わせる工夫を
そこで私が新たに取り入れたのが「凍らせたペットボトル」です。室内に置くことでペットボトルが結露し水滴がつきます。
水飲みにこだわりが強い我が家の猫はこの方法が蛇口の次に気に入ったようで、ペットボトルに付着した水滴をペロペロ飲んでくれました。
お皿やお盆に乗せて置けば床が水浸しになるのを防げます。
器や置き場所を変えてみたり、自動給水器を使ってみたり・・・と、やり方を工夫して猫それぞれにあった水分補給の方法を見つけてあげましょう。
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4. 冷感マットなどのひんやりグッズを用意する
真夏にはフローリングで暑さをしのぐ猫も多いと思います。
ニトリなどで販売しているペット用の冷感マットもこの時期大活躍です。
最近ではアルミや大理石などの素材でできたマットも市販されているので、いろいろ試してみて猫の好みを探ってみましょう。
▶︎【犬用ひんやりベッド・マット】暑さ対策の必需品!種類・選び方について
5. 断熱のポイントは窓!カーテンを工夫する
「断熱」という観点から見直したいのが、窓です。
実は夏場に外から家の中に入ってくる熱の割合は、窓などの開口部が7割以上を占めます。
冷房効率をアップさせて家の中を快適な温度に保つためには、窓を断熱するのが得策なのです。
そのために出来ることは
・遮熱カーテンに変える
・窓交換リフォームで複層ガラスや断熱ガラスに変える
といったことがあげられます。
窓交換はなかなか敷居が高いという場合は、まずはカーテンを見直されてはいかがでしょうか?
日中留守にする場合は、エアコンとサーキュレーターを稼働させつつ、遮熱のドレープカーテンを閉めてしまいましょう。
外から入ってくる熱をカットした状態で空調すれば、猫にとって快適な室温が保てます。
まとめ:工夫次第で猫も人も快適に過ごせる
猫の特性を理解すれば、工夫次第で暑さを和らげてあげられます。愛猫の性格を見極めながら、猫も飼い主も快適に夏を乗り切っていきましょう!
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家