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猫の珪藻土マットおすすめ3選!猫が好きな理由と舐めても大丈夫な理由も解説

目次

    今、珪藻土マットが猫の飼い主に大人気なのをご存じでしょうか。SNSを中心に、珪藻土マットの上でのどをゴロゴロ鳴らしたり顔をこすりつけたりする姿の、動画や写真が盛り上がっています。

    珪藻土マットは猫にとって快適に過ごせる場所で、一日中珪藻土マットの上で過ごす猫もいるようです。

    珪藻土マットとは、吸水性や速乾性に優れた人気アイテム。脱衣所のマットを猫が占拠してしまうと飼い主が使えないため、猫用にも珪藻土マットを用意するのがおすすめです。

    この記事では、なぜ猫は珪藻土マットが好きなのか説明するとともに、舐めても大丈夫な理由とおすすめアイテムを紹介します。

    珪藻土とは?猫がなめても大丈夫なの?

    猫を飼っているご家庭には珪藻土マットがおすすめですが、珪藻土マットは安全なのでしょうか?ここでは、珪藻土マットの成分や特徴について解説します。

    珪藻土とは?

    珪藻土とは、古代の海や湖などに生息していた植物性プランクトン類が堆積物となり、形成された地層から採掘された土のことです。 珪日本の主な産地は秋田、石川、岡山、大分などで、白亜紀以降の地層から産出されます。

    珪藻土の主成分は二酸化ケイ素(SiO2)です。二酸化ケイ素はシリカ、無水ケイ酸とも呼ばれ、ガラスや水晶発振器、研磨剤、脱臭剤などに使われている成分です。

    二酸化ケイ素には毒性がなく、体内で消化吸収されません。そのため、猫がなめたりかじって口に入れたりしても中毒を起こす心配はありません。ただ、食品ではないので頻繁に食べないよう注意は必要です。

    珪藻土はマット以外に、コースターや住宅の塗り壁材、七輪などに製品化されています。

    珪藻土の特徴は?

    珪藻土マットには、直径2~50ナノメートルの「細孔」と呼ばれる穴が無数に開いています。落ちた水滴を一瞬で吸水するので速乾性に優れており、濡れた足をサラサラにしてくれます。

    半永久的に吸湿・放湿するため、吸湿して濡れても腐食や汚染の原因にはなりません。カビやダニが繁殖しにくく、脱臭効果も期待できます。

    布製品のように洗濯する必要はなく、陰干しだけで十分です。

    猫が珪藻土マットを好きな理由とは

    猫は珪藻土マットを好んで、よくマットの上に座っています。なぜこのように好むのでしょうか?

    その理由は科学的には証明されていませんが、憶測の範囲で考えられる理由を紹介します。

    季節に合わせた調節ができる

    珪藻土には調湿性があるので、暑い夏はひんやりサラサラ、寒い冬は自分の体温でポカポカします。

    猫の平熱は38度台と人間よりも少し高めです。子猫は1日20時間、成猫は14時間程度寝るので、毛が長時間床に接していると蒸れてしまいます。そのため、季節に合わせて調湿されるマットは、猫にとって最適だと考えられます。

    また、珪藻土マットは速乾性に優れているため、カビなど菌類の繁殖を防ぎます。きれい好きな猫にとって、居心地の良い場所なのかもしれません。

    質感

    珪藻土マットの主成分である二酸化ケイ素は、シリカ系と呼ばれるシリカゲルの猫砂と同じ成分です。

    馴染みのある猫砂と同じザラザラとした質感を感じられるため、珪藻土マットを好んでいる可能性があります。

    猫がよろこぶ珪藻土マットの置き場所とは?

    猫にとっても飼い主さんにとっても、珪藻土マットの便利な置き場所はどのようなところでしょうか?おすすめの使い方について紹介します。

    水飲み場に使用

    猫の水皿や自動給水器の下に、マットを敷いて水はね対策している方は多いのではないでしょうか。水飲み場に使っているマットを珪藻土マットに変えれば、水がはねてもすぐに乾くため、湿気で床を傷めることはありません。

    汚れたときはサッと水洗いし、数週間に一度陰干しすればよいのでお手入れも簡単です。

    生活動線に設置

    猫には個体差があるため、見慣れない珪藻土マットを最初は警戒してしまうかもしれません。まずは生活動線に設置して、しばらく様子を見るのもおすすめです。

    くつろいで日向ぼっこできる掃き出し窓付近、キャットステップやキャットウォークの下あたりがおすすめです。生活動線に置くと、どうしても気になりますし、普段くつろぐ場所なので自然に利用するようになりやすいです。

    珪藻土マットは石のように固くて重さもあるので、落下の危険性のある高い場所や段差は避けましょう。

    猫におすすめの珪藻土マット3選

    性能やデザイン面で、おすすめの珪藻土マット3つを紹介します。今回紹介する商品は、アスベスト(石綿)含有分析など、安全性が確認されている商品のみを選定しています。

    1.なのらぼ「猫・ネコろぶマット」

    秋田県産の珪藻土を使い、品質管理の厳しい国内工場で生産された珪藻土マットです。丈夫で割れにくく、丸みのあるフォルムにくつろぐ猫姿がデザインされています。

    こちらの製品は、珪藻土本来の悪臭吸着機能に加え、悪臭を分解する機能も備えているので脱臭効果が持続します。

    カラー ベージュ(珪藻土原色)
    主原料 珪藻土、消石灰等
    サイズ 縦370×横580×高さ9mm
    重量 約1.22kg
    原産国 日本

    ▶なのらぼ「猫・ネコろぶマット」はこちら

    2.イスルギ soil(ソイル)「GEMシリーズ マット Sサイズ」

    珪藻土と「ひる石(バーミキュライト)」の独自配合により、吸水性がアップした珪藻土マットです。

    秋田県産の珪藻土を使用し、左官の技術を用いて丁寧に製造されています。やわらかいテクスチャーと、清潔感のあるホワイトカラーが特徴です。

    角は優しいアール処理が施してあるので、猫ちゃんにも安心度が高いです。

    カラー ホワイト
    主原料 珪藻土、ひる石、紙
    サイズ (約)縦425×横285×高さ9.5mm
    重量 約1kg
    原産国 日本

    ▶soil(ソイル)「GEMシリーズ マット Sサイズ」はこちら

    3.フジワラ化学「NEW足乾バスマット ミニサイズ」

    着色顔料を一切加えていない、日本製のシンプルな珪藻土マットです。

    汚れが溜まりやすい凹凸や模様などすべて省いてあるので、お手入れも簡単。柔らかいスポンジを使って水洗いをしたあと、天日干しもできます。

    カラー ホワイトグレー(顔料無添加)
    主原料 珪藻土、珪酸系骨材、無機質繊維
    サイズ 縦430×横290×厚み9㎜
    重量 約1.2kg
    原産国 日本

    ▶フジワラ化学「NEW足乾マット」はこちら

    猫用に使う珪藻土マットのお手入れ方法とは?

    珪藻土マットは定期的にメンテナンスすると長持ちします。お手入れ前に、各製品別の注意事項を必ず確認しましょう。

    「紙やすり」はNG

    珪藻土のお手入れには紙やすりで表面をこするという方法もありますが、こすった際に出る粉末を吸い込むと人体に悪影響を及ぼす恐れがあるためおすすめできません。

    基本のお手入れ

    マットとして使う場合は週1回、猫用に置いているだけなら月1回程度の陰干しで大丈夫です。湿気の多い時期や、水回りに置く場合は頻度を調整します。

    汚れが付いたら水で洗い流します。中性洗剤を使えるよう加工された製品もありますが、珪藻土は洗剤の成分で細孔が詰まります。調湿効果が得られなくなってしまうので、注意が必要です。

    「クレンザー」でのメンテナンス

    吸収力が落ちてきたと感じたら、クレンザーを使った洗浄が効果的です。
    1. 洗う面をシャワーで充分に濡らす
    2. クレンザーを使って固めのスポンジでしっかり擦る
    3. クレンザー成分が残らないようしっかりすすぐ
    4. 通気性の良い場所で陰干しする
    注意点は
    • 金属製のたわしは使用しないこと
    • 漂白剤やカビ取り洗浄剤は使用しないこと
    • 数日間しっかり乾燥させること
    • 直射日光での乾燥は反りの原因になるため陰干しすること
    です。

    割れてしまったらカッターで角を削る

    珪藻土マットは、珪藻土を成型しただけなので、衝撃や過度な圧力で割れてしまうことがあります。柔らかいカーペット上であっても、ちょっとした段差があると危険です。

    万一割れてしまった場合は、尖ったところをカッターでカットしてから、紙やすりで角が丸くなるまでこすります。欠けた部分は除湿剤や脱臭剤として再利用できます。

    まとめ:猫用の珪藻土マットで季節を問わず快適に

    愛猫が珪藻土マットの上でくつろぐ姿は何ともいえないかわいさがあります。時には仰向けになるなど無防備な姿を見せてくれます。

    珪藻土マットは布製品のように洗濯する必要はなく、簡単なお手入れだけで衛生的に使えるのでおすすめです。

    猫はきれい好きな動物です。不快な湿気を抑え、季節を問わず快適に過ごせる珪藻土マットを、猫の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

    ちなみに、暑い時期は霧吹きで全体に水をかけてあげると2度ほど表面温度が下がります。猫がよろこぶので、ぜひ試してみてください。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    勝部 千尋

    「書く・聴く・伝える」
    執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営
    ライター/犬猫相談員

    経歴

    静岡県沼津市出身/京都芸術大学卒

    大学卒業後、オーストラリアにワーキングホリデーと...

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター