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猫用爪とぎタワーの選び方とおすすめ11選

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この記事を書いた人
勝部 千尋

「書く・聴く・伝える」
執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営
ライター/犬猫相談員

猫はストレスを感じたときや気分転換したいときに、爪とぎをする習性があります。だからこそ、お家で猫を飼うときには爪とぎを用意しておく必要があります。

飼い主にとって愛猫に不適切な場所で爪をとがれることは大きな悩みとなります。飼い主を悩ませる爪をといでしまいやすい代表的な場所は、壁・柱・ソファーなどがあげられます。愛猫の不適切な場所での爪とぎの対策は「愛猫が好む爪とぎ場を十分に用意すること」です。

今回は、爪とぎタワーの選び方と、おすすめの爪とぎタワーを紹介します。

猫にとっては「爪をといで良い場所」と「ダメな場所」の区別がつかず、ただ「快適な場所で爪をとぐ」だけです。そのため私たち人間側が合わせていくことが大切で、壁や柱よりももっと気持ちよく爪がとげる場所があれば不適切な場所での爪とぎは軽減できるでしょう。

猫が快適に生活できる環境作りの一環として爪とぎタワーの設置をおすすめします。

なぜ猫に爪とぎタワーが必要なのか、その理由を詳しく解説します。

運動不足は猫の肥満や病気につながるため、適度な運動をさせることが大切です。

爪とぎタワーがあれば、狭い室内であっても体を伸ばしたりジャンプしたり、よじ登ったりと体を動かせるため運動不足を解消できます。

猫にとって高いところは敵に襲われる心配がなく、周りを見渡せるため危険をすぐに察知できることから落ち着ける場所・安心できる場所です。そのため猫が高い所へ登るのは本能であり、習性と言えます。

爪とぎタワーがあれば、高ところへ上りたいという猫の本能が満たされますから、ストレス発散に効果的です。

また爪とぎタワーで爪をといだり、遊んだりすることでもストレスが解消できますから、ストレスによる問題行動を防ぐことにもつながります。

爪とぎタワーには、さまざまな種類や形があるので、猫の好みや性格・目的・安全性などを考慮した上で最適なものを選ぶのが良いです。

数ある爪とぎタワーの中から、愛猫にぴったりのものを選ぶポイントを紹介します。

爪とぎタワーには、大きく分けて据え置きタイプと突っ張りタイプの2種類があります。

据え置きタイプは頑丈な作りで安定性が高く、大きな猫にも安心です。設置が楽なものも多いです。サイズもコンパクトなものから中型のもの、大型のものまで幅広いタイプがあるので、「キャットウォークの足場として」「木登り用に」「高い場所で眠るように」など、用途に合わせて選べるのも魅力です。

突っ張りタイプは床と天井に固定して使うタイプで、高さがかなりあるのがと特徴です。そのため高いところが好きな猫、活発で元気な猫、運動が得意な猫、運動不足を解消させたい場合、小柄な猫の1匹使いにおすすめです。

大きな猫や複数の猫が使う場合は、突っ張りがゆるみやすくなるため、安全性の面からはあまりおすすめできません。

猫が爪とぎタワーを使ったときや地震が起きたときなどに、グラグラするようなものは危険です。安定性重視で選ぶことも大切です。

安定して使えるよう台座が厚くてしっかりしているか、ポールの太さがしっかりあるか、ポールの本数はどうか、ジャンプしたときにぐらつきがないかをチェックしましょう。

爪とぎタワーは、猫の年齢を考慮して選ぶことも大切です。

たとえば仔猫の場合なら、あまり高さがあるタイプだと落ちてケガをする恐れがあるため、コンパクトタイプの据え置き型がおすすめ。

シニア猫の場合なら、登ったり降りたりがしやすいよう階段やステップ台がついたものがおすすめです。

爪とぎタワーは、猫の毛がついたり汚れたりしやすいものなので、衛生を保つためにも部分的に交換できたりお手入れしやすかったりすると便利です。

中でも爪とぎ部分は特に劣化しやすい部分なので、取り換えられるものを選ぶのがおすすめ。交換パーツがあるかどうかをチェックしてみましょう。

まずは据え置きタイプの爪とぎタワーから、おすすめのものを紹介していきます。

センスのよい家具を作り、国産家具メーカーとして確固とした地位を築いた「カリモク家具」のキャットタワーです。

「上下運動で美しく健康に」をコンセプトに、プロダクトデザイナーの小宮山洋氏によるデザインは、機能性だけでなく家具としてのデザイン性を兼ね備えています。

ステップは猫の体が納まりやすいよう角のない楕円形状になっています。台座を三角形にすることで、お部屋のどんな場所にも収まるコンパクトさを実現。

ステップ表面には撥水加工が施されており、お手入れも楽々です。木材の表面はうづくり加工と呼ばれる工法が利用されており、猫が足を滑らせにくい工夫がされています。家具メーカーだからこその技術が利用されています。

サイズ W61cm×D59cm×H124cm
重量 10kg
別売り部品 あり
価格 税込43,780

「KARIMOKU CAT TREE」はこちら

『マルカン どこでもツメとぎタワーロング80cm』は、ベース台を広げて柱を連結するだけという組み立て簡単な爪とぎタワーです。ネズミのおもちゃも付いているため、じゃれて遊ぶことも可能です。

爪とぎ支柱は太めでしっかりしているため大きな猫でも安定して爪とぎができるだけでなく、麻縄とカーペットの2種類でできているため、異なるとぎ心地を楽しめるのも特長です。

替えの支柱が別売となっているため、ボロボロになったら交換することもできます。

サイズ W48×D30×H80cm
重量 2.8kg
別売り部品 あり(支柱)
価格 税込2,797円

「マルカン どこでもツメとぎタワーロング80cm」はこちら

『Mauタワー ミルキーエッグ』は、ベージュカラーと卵のような丸みのあるデザインが優しく暖かい雰囲気の爪とぎタワーです。

全高は156cmと高すぎず低すぎず、ステップの配置も段差が30cm以内で登りやすいため、仔猫からシニア猫まで使えます。

爪とぎ支柱は布ポールと麻ポールの2種類で、タワーの中間部にはハウスがあり、隠れることも可能。てっぺんにはベッドがあるため、高いところで落ち着いて眠りたい猫にもおすすめです。

また天然の麻ポールの使用が少ないため、臭いが気にならないのも特長となっています。

サイズ W約59×D約59×H156cm
重量 約16kg
別売り部品 あり(一部の部品を除き、受注生産)
耐荷重目安 約15kg
使用頭数目安 2匹まで
価格 税込9,700円

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『アイリスオーヤマ キャットタワー ハンモック付き』は、嬉しい機能がたくさん付いていながらお手頃価格の爪とぎタワーです。色はベージュ・ブラウン・グレーの3色があるため、お部屋の雰囲気に合わせて選べます。

高さは155cmでハンモック付き。てっぺんにはゆっくり過ごせる台座が付いています。

ひも付きのおもちゃがたくさん付属しており、取り外しや付け替えが簡単にできます。自作のおもちゃや手持ちのおもちゃを付けることも可能です。階段も登りやすく、仔猫からシニア猫まで使用できます。

爪とぎポールは3か所あり、多頭飼いでも場所を取り合ってケンカする心配がありません。

サイズ W70×D45×H155cm
重量 約13kg
耐荷重目安 棚板1枚あたり10kg、ハンモック10kg
使用頭数目安 2匹程度
価格 税抜4,280円

「アイリスオーヤマ キャットタワー ハンモック付き」はこちら

『ペットアイ 爪とぎタワー サボテン』は、かわいいサボテン型の爪とぎタワーです。緑色でお部屋のグリーン代わりやインテリアにもなるため、「猫がいて植物が置けない」という方にもぴったりです。

高さは105cmのトールサイズのため、大きな猫でもしっかり体を伸ばして爪とぎができます。サボテン部分には麻縄が巻き付けてあり、ワンポイントで花が2か所に付いています。台座部分にも麻縄が巻き付けてあるため、どこの部分でも爪とぎが可能です。

組み立ても簡単で、工具いらずなのも嬉しいところ。キャットウォークへのステップとしても使えます。

サイズ W45×D45×H105cm
価格 税込21,800円

「ペットアイ 爪とぎタワー サボテン」はこちら

『Mwpo キャットタワー 057A』は、豪華な多機能爪とぎタワー(キャットタワー)。色はベージュでお部屋になじみやすいカラーとなっています。

安定性が高くどっしりしているため、大きな猫や多頭飼いでも揺れにくく、安心して遊べるのが特長です。転倒防止用の帯も付いているので、必要に応じて壁にネジで固定して使うことも可能。

タワーには爪とぎポールが複数付いている他、隠れられるハウスが2つ、円状のハンモックが2つ、通常のハンモックが1つ、ふわふわのベッドが2つ付いています。

ベッドは丸ごと洗えるため、いつでも清潔な状態を保てるのも魅力です。

サイズ W61×D46×H158cm
重量 約19kg
価格 税込8,980円

「Mwpo キャットタワー 057A」はこちら

続いて突っ張りタイプの爪とぎタワーを紹介します。

『アイリスオーヤマ キャットタワー ツイン突っ張り』は、高さ223cm~248cmの突っ張りタイプ爪とぎタワー。部屋の角にぴったり収まるデザインのため、省スペースなのも魅力です。カラーはベージュ・ブラウン・ネイビーの3色展開となっています。

2本のポールで天井にしっかり固定するため、ぐらつきにくく安定感があるのが特長です。

また、くぐって遊べるトンネルや、ゆっくりお昼寝できる隠れ家ハウスもあるため、高いところで遊びたい猫、部屋中を見渡しながらくつろぎたい猫にもぴったりです。なおハウスは全面が板張りのため丈夫で、安心です。

麻縄の爪とぎポールもいたるところにあるため、好きな場所で爪とぎ可能です。

サイズ W約78×D約54×H約223~248cm
重量 約21.1kg
別売り部品 なし
耐荷重目安 棚板1枚につき約10kg
使用頭数目安 2匹程度
価格 税抜6,980円

「アイリスオーヤマ キャットタワー ツイン突っ張り」はこちら

『RAKU 木登りタワー シングル』は、シンプルな1本柱の突っ張り型爪とぎタワーで、高さは228~244cmと245~265cmの2種類から選べます。台座は2枚組なので、安定感も抜群です。

天井まで伸びた巨大なポールは、木登りが好きな猫のストレス解消に最適。スリムなので場所も取らず、狭い部屋でも無理なく設置できます。

ポールにはすべて麻縄が巻いてあるため、どこでも爪とぎ可能。棚板(ジャンプ台)が3か所に付いているため、ゆっくりくつろいだりすることもできます。

タワーに取り付けられる別売の拡張パーツもあるため、猫の好みに合わせてパーツを変えることも可能です。

サイズ W39×D39×H228~244cmまたは245~265cmから選択可
重量 約8.5kg
別売り部品 あり
耐荷重目安 棚板1枚につき15kg
価格 税抜8,498円

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『Mauタワー トルテ』は、スリムタイプの突っ張り型爪とぎタワーで、高さは237~288cmです。カラーはホワイトとピンクの2色展開です。爪とぎタワーでピンクは珍しいですが、淡く落ち着いた色味で優しい雰囲気なので、お部屋にもなじみやすくなっています。

ステップは円状で登りやすい配置となっているため、頂上まで猫がリズミカルに登れるのも特長。

小型の猫や仔猫用のコンパクトハウスが付いており、隠れてゆっくりお昼寝することも可能です。

また54cmの麻ポールが5本も使用されているため、爪とぎはもちろん、木登りも楽しめます。

サイズ ステップ台を横に広げた場合の直径:約90cm、ステップ台を閉じた場合の直径:約60cm、全高:237~288cm
重量 約21kg
耐荷重目安 約15kg
使用頭数目安 2匹まで
価格 税抜14,100円

「Mauタワー トルテ」はこちら

『ottostyle.jp キャットツリー EAGLE TWIN TOWER』は、ツインタワーで安定感のある突っ張り式爪とぎタワー。高さは235~255cmで、たくさんの遊び場があるのも特長です。

高い位置にあって見晴らしのいいバスケット型ハンモックが2つ、ゆらゆら揺れるハンモックが1つ、中央部分には隠れ家ハウスが付いている他、くぐって遊べるトンネルや頂上付近には棚板も付いているため、高い場所でくつろぎたい猫にぴったりです。

また支柱などのパーツを1個単位で購入できるため、爪とぎをしてボロボロになったり汚れたりしたときにもパーツごとに交換できて経済的です。

支柱は紐巻きと布巻きの2種類があり、好きなものに交換可能。ハンモックも好みに合わせて増設できるため、カスタマイズしてオリジナルタワーを作れるのも魅力です。

サイズ W約123cm×D約40cm×H約235~255cm
重量 約22.4kg
別売り部品 あり(支柱、ハンモック)
耐荷重目安 キャットツリー本体:約15kg・ハンモック:約4.5kg
価格 税抜8,900円

「ottostyle.jp キャットツリー EAGLE TWIN TOWER」はこちら

『ワンモード キャットタワー 突っ張り型 スリムタイプ CT-A2305 (ホワイト)』は、省スペースで設置できるスリムな突っ張り型爪とぎタワーで、高さは約235~255cm。色はホワイトでお部屋になじみやすく、狭い部屋でも圧迫感がありません。

大型の丸板と極太ネジでしっかり固定されるため、安定感も抜群。転倒防止用ベルトも2個付いており安心です。

またすべての支柱が麻巻き仕様となっているため、どこでも爪とぎができます。1本柱のため木登りが好きな猫にもぴったり。

低い位置に猫が隠れられるボックスタイプのハウスがついているため、ゆっくりくつろぐことも可能です。

安全性に配慮したティアドロップ型棚板もステップとして付いているため、遊び疲れたら休憩もできます。

サイズ W約43×D約43×H約235~255cm
価格 税込5,280円

「ワンモード キャットタワー 突っ張り型 スリムタイプ CT-A2305」はこちら

爪とぎタワーにはさまざまなタイプがあるので、猫の年齢や性格、運動量、目的などに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。

高さのある爪とぎタワーは猫の安全のためにも、こまめにぐらつきや劣化などがないか確認し、常に安定して使える状態にすることも重要となります。

また猫は高い場所を好み身体能力も高いのですが、家の中での落下事故は意外と少なくありません。高すぎる場所への設置は落下事故の危険もありますし、掃除もしにくくなりますので、「飼い主の手の届く高さ」までにしましょう。

狭い室内では猫が運動不足になりやすく、ストレスが問題行動やイタズラにつながることも多くあるので、爪とぎタワーを上手に活用して猫にとって快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

▶︎愛犬・愛猫、ペットのための住まいの建材設備・アイテムはこちらにまとめてご紹介しています

この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
勝部 千尋

「書く・聴く・伝える」
執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営
ライター/犬猫相談員