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ミニチュア・シュナウザーの自宅カットの方法|必要な道具から失敗しないコツまで解説

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    この記事を書いた人
    さかもとはるか
    愛玩動物飼養管理士2級、JKC 公認トリマーライセンスC級を取得。

    ミニチュア・シュナウザーは被毛が伸び続ける犬種のため、定期的なカットが欠かせません。

    目の周りやお尻周りの被毛が伸びてきて、自宅でカットしたいと思う飼い主さんは多いのではないでしょうか。

    自宅でのカットを安全に行うには、正しい道具と手順を知ることが欠かせません。

    本記事では、ミニチュア・シュナウザーを自宅でカットする際に知っておきたい基礎知識や準備、具体的な手順、安全に行うためのポイントを解説します。

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットで知っておくべきこと

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットで知っておくべきこと

    自宅でセルフカットする前に、基本的な知識を理解しておくことが大切です。

    被毛の特徴やカットが必要な理由を知ることで、無理のないセルフケアができます。

    ここでは、ミニチュア・シュナウザーのカットについての基礎知識を詳しく見ていきましょう。

    ミニチュア・シュナウザーにカットが必要な理由

    ミニチュア・シュナウザーは被毛が伸び続ける犬種であるため、定期的なカットが欠かせません。

    特に顔周りや足周りの毛が伸びすぎると、汚れが付着しやすくなり、不衛生になります。

    また、犬種特有の硬めでワイヤーのような毛質は毛玉になりやすく、放置すると皮膚トラブルの原因になることもあります。

    快適な生活と健康を守るために、定期的なお手入れが必要です。

    自宅でセルフカットをするメリット・デメリット

    自宅でのセルフカットには、以下のようなメリット・デメリットがあります。

    【メリット】

    • 愛犬のストレスを軽減できる
    • トリミング費用を節約できる
    • 好きなタイミングでカットできる

    【デメリット】

    • ケガをさせてしまうリスクがある
    • 仕上がりにムラができやすい
    • 時間や手間がかかる

    自宅でのカットの大きなメリットは、トリミングサロンに行く必要がない点です。

    見知らぬ人を警戒する愛犬の場合は、飼い主さんが行うセルフカットのほうが負担を軽減できるでしょう。

    ただし、自宅カットはプロのようにうまくいくとは限りません。

    愛犬にケガをさせたり、仕上がりに納得いかなかったりとデメリットもあることを認識しておくことが大切です。

    カットの頻度とカットを始めるタイミング

    ミニチュア・シュナウザーのカットは、一般的に1か月に1回程度が目安です。

    目の周りの毛が視界を妨げたり、足周りやお尻の毛が汚れやすくなったりしたら、被毛が伸びすぎている可能性があります。

    愛犬の被毛の伸びる速さに合わせて、定期的にカットしましょう。

    また、初めてのカットは、生後半年を過ぎてから行うことが多いとされています。

    カットを始めるタイミングも、愛犬の被毛の状態を見ながら判断するとよいでしょう。

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットに必要な道具

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットに必要な道具

    愛犬の自宅カットを行う際には、カットに必要な道具を揃える必要があります。

    自宅カットに必要な道具は、以下のとおりです。

    • バリカン
    • ハサミ
    • コーム・ブラシ

    ここでは、それぞれの道具の特徴や選び方などを詳しく解説します。

    バリカン

    バリカンは、ペット専用のものを用意します。

    静音性の高いバリカンであれば、怖がりな愛犬にも使用しやすいでしょう。

    また、ペット用のバリカンには、全身に使用できるバリカンと、部分的な使用に向いているミニバリカンがあります。

    足裏やお尻周りなど細かい部分のカットをしたい場合は、ミニバリカンがおすすめです。

    ミニチュア・シュナウザーの足裏やお尻周りのカットにおすすめなのは、「Self Trimmer コードレス バリカン ディテール」です。

    Self Trimmer コードレス バリカン ディテール

    幅6mmのペット専用刃を採用しているバリカンです。

    本体がコンパクトかつコードレスなので、肉球周りなどの細かな部分のカットに適しています。

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    ハサミ

    ミニチュア・シュナウザーのカットに使用するハサミは、硬い被毛でも切れるように、ペット用のハサミを準備しましょう。

    刃の先端が丸いハサミは愛犬にケガをさせにくいため、カット初心者に適しています。

    また、通常のハサミと合わせて梳きバサミも用意しておくと、きれいに仕上げやすくなります。

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットには、カットハサミと梳きハサミがセットになった「富士山シザー」がおすすめです。

    富士山シザー

    カットハサミと梳きバサミ、シザーケースなどがセットになった商品です。通常の使用で不具合が起きた際に1年間無料で修理してもらえる保証付き。

    セーム皮やシザーオイルなどもセットになっており、お手入れしやすいのも魅力です。

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    コーム・ブラシ

    自宅カットには、コームとブラシも欠かせません。

    ブラシは毛玉や抜け毛などを除去し、毛並みを整える役目があります。

    一方、コームは被毛の流れを均一にすることができます。

    カットをする際には、コームで梳かしてカットする長さを決めたり、仕上がりにムラがないかを確認したりします。

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットの際には、粗目と細目どちらも使用できるコームがおすすめです。

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットの具体的な手順

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットの具体的な手順

    自宅でカットする際は、いきなり毛を切り始めるのではなく、準備から仕上げまで段階を踏んで行うことが重要です。

    ここからは、カットの準備から仕上げまでの具体的な手順を解説します。

    ステップ1:カット前の準備(ブラッシング・シャンプー)

    カットをする前に、ブラッシングとシャンプーで被毛を清潔にしましょう。

    まずはブラッシングをして抜け毛や毛玉を除去します。

    とくにわきの下や顔周り、お尻周り、しっぽなどは毛玉ができやすいので念入りにブラッシングするのがポイントです。

    ブラッシングで抜け毛や毛玉が除去できたら、シャンプーをします。

    シャンプー後は、タオルドライをしてドライヤーで被毛の根本からしっかり乾かします。

    生乾きの状態だとバリカンがうまく入らなかったり、仕上がりの長さにムラが出たりする原因になるため、完全に乾かしましょう。

    ミニチュア・シュナウザーを自宅でシャンプーする際に、おすすめの建材を紹介します。

    ウルトラナノバブル水

    水道メーターのすぐ後に取り付けるだけで、ウルトラナノバブル水に変えられる商品です。

    ナノサイズの微細な泡が毛穴の奥まで届き、汚れやニオイの原因を除去します。

    保湿効果も期待できることから、皮膚トラブルを抱えた愛犬のシャンプーにもおすすめです。

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    ステップ2:バリカンを使った体のカット方法

    シャンプーが終わったら、バリカンを使用して体のカットをします。

    バリカンは、力を入れずに毛の流れに沿って優しく動かすのが基本です。

    力を入れたり、被毛の流れに逆らったりすると、短くなりすぎたりケガをしたりする可能性があるので注意が必要です。

    初めての場合は、長めのアタッチメント(9mmや12mmなど)から試し、慣れてきたら少しずつ好みの長さに調整していくと失敗しにくいでしょう。

    ステップ3:ハサミを使った顔周りのカット

    顔周りのカットは嫌がる犬が多いとされています。

    そのため、顔周りのセルフカットは、安全にできる範囲に留めることをおすすめします。

    たとえば、目の上の毛が視界に入っている場合は、コームで眉毛を優しくすくい、コームからはみ出た毛先を梳きバサミで少しずつカットすると安全です。

    口周りも同様に、汚れやすい部分をコームでとかし、先端を整える程度にカットすると失敗を防げます。

    顔周りのカットの際には、ハサミの刃先を愛犬の目や首などに向けないように注意しましょう。

    ステップ4:足周りの部分カット

    足周りをカットする際は、まずはミニバリカンで肉球の間から伸びている毛を処理します。

    バリカンを持つ手に力を入れると肉球を傷つける可能性があるため、力を入れずに少しずつ動かすことを意識しましょう。

    肉球周辺の被毛をカットしたら、次に愛犬を立たせて、地面に触れてしまう被毛をハサミで短くします。

    カットしたらコームで被毛を整えることを繰り返し、被毛が地面に触れなくなる程度の長さまでカットします。

    ステップ5:お尻周りの部分カット

    お尻周りは、しっぽをあげて肛門にかかる被毛をバリカンでカットします。

    このときもバリカンを持つ手に力を入れないことが大切です。

    バリカンは、肛門の内側から外側に向かって動かします。

    肛門に被毛がかからなくなるのを目安にカットしてみてください。

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットで失敗しないための2つのポイント

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットで失敗しないための2つのポイント

    自宅でのカットはコストを抑えられる反面、道具の扱いに慣れていなかったり、愛犬が落ち着いていなかったりすると失敗につながることがあります。

    安全に愛犬のカットを行うためには、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。

    ここでは、自宅カットを安全に進めるために意識したい2つのポイントを紹介します。

    時間をかけすぎない

    自宅でカットを行う際は、できるだけ短時間で済ませることが重要です。

    長時間カットを続けると、愛犬がストレスを感じて暴れ出し、思わぬケガにつながる危険があります。

    できる限り愛犬に負担をかけないようにするには、一度にすべてのカットを行わずに、部位ごとに分けて進めるのがおすすめです。

    たとえば「今日は前足」「次回は後ろ足」といったように数日に分けると、愛犬への負担を減らせるだけでなく、仕上がりも安定しやすくなります。

    自宅カットが難しい場合はプロを頼る

    愛犬によっては、ハサミやバリカンの音を怖がったり、じっとしているのが苦手だったりする場合もあります。

    少しでも「危ないな」「愛犬のストレスが大きいな」と感じたら、無理せず中断する勇気も必要です。

    自宅カットが難しいと感じたら、トリミングサロンや出張トリマーなど、プロに任せるのが安心です。

    一般的なトリミング料金の相場は5,000〜8,000円程度です。

    プロに任せると安全にカットでき、美しく仕上がるでしょう。

    ミニチュア・シュナウザーの人気のカットスタイル

    ミニチュア・シュナウザーの人気のカットスタイル

    ミニチュア・シュナウザーはカットによって大きく印象が変わる犬種です。

    定番のスタイルから個性的なものまでさまざまあり、仕上がりの雰囲気が異なります。

    ここでは、特に人気のある代表的なカットスタイルを紹介します。

    シュナウザーカット

    シュナウザーといえばこのスタイル、といわれる王道のカットです。

    特徴的な長い眉毛と立派なヒゲ、そして足周りのふさふさとした毛並みが特徴です。

    耳や頬の部分は短めにカットしているため、メリハリが出て「シュナウザーらしさ」を最も強調できます。

    テディベアカット

    顔周りを丸く整えて、まるでぬいぐるみのような雰囲気に仕上げるスタイルです。

    ミニチュア・シュナウザーの特徴でもある眉毛やヒゲを短めに整えるため、柔らかい表情になります。

    全体的にハサミで整えるため毛並みが均一になりやすく、お手入れのしやすさも人気の理由です。

    モヒカンカット

    頭頂部の毛を残して立ち上げ、モヒカンのように見せる個性的なスタイルです。

    基本のシュナウザーカットにひと工夫加えるだけで仕上がるため、挑戦しやすいのも魅力。

    いつものスタイルに変化をつけたい飼い主さんにおすすめです。

    まつ毛残しカット

    ミニチュア・シュナウザーは、ほかの犬種よりもまつ毛が太く長く伸びるのが特徴です。

    その特徴を活かし、まつ毛は長く、眉毛は短く整えることで目元の印象を強調するスタイルです。

    自然のエクステをしているように見えるため、華やかでおしゃれな雰囲気を楽しめます。

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットは安全を最優先に

    ミニチュア・シュナウザーの自宅カットは安全を最優先に

    ミニチュア・シュナウザーは、道具を揃えて正しい手順で行うことで自宅でもカット可能です。

    ただし、自宅カットはケガのリスクがあるため、愛犬がおとなしくできない場合は、無理せずプロに任せることが大切です。

    愛犬の安全を最優先にしながら、できる範囲でセルフケアを取り入れていきましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
    さかもとはるか
    愛玩動物飼養管理士2級、JKC 公認トリマーライセンスC級を取得。