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犬の足洗い場を庭に設置する場合には、知っておいたほうがいいことがあります。
足洗い場は室内犬を外で散歩させたり、庭で遊ばせたりする場合に、家に入る前に庭で脚を洗えて便利です。しかし、足洗い場はただ設置するだけだと後々不都合が起こったり、それが原因で使わなくなったりします。
ここでは、犬と暮らすための住宅の情報を提供している愛犬家住宅ならではの視点で、足洗い場に必要な設備や注意点、おすすめの足洗い場などを紹介します。
犬の足洗い場は必要?
一戸建てに住んでいる場合には、庭があるお家も多いと思います。
犬を飼っている方やこれから犬を飼う予定という方は、その庭に犬の足洗い場が必要か悩んでいるかもしれません。
犬を室内で飼っている場合には、足洗い場があるととても便利です。散歩に行ったり、外遊びをしたときにはワンちゃんの足は汚れてしまいます。そのままお家に入れるわけにはいけないので、汚れを落とす必要があります。
もちろん、足洗い場がなくても、水で洗ったり、布で拭いたりするだけでも汚れは落とすことができます。ただ、足洗い場があれば、楽にワンちゃんの足をきれいにできますし、全身のシャンプーなどもできるというメリットがあります。室内犬を飼っていて、庭があるときには、足洗い場を設置するのがおすすめです。
犬を外で飼っている場合には、必ずしも足を洗うことは必要ではありませんが、夏場に水遊びをさせたり涼ませるのには最適です。
犬の足洗い場に必要な設備
では、犬の足洗い場を設置する場合には、どのような設備が必要なのでしょうか?ただ蛇口を設置するだけでは不十分で、足洗い場には様々な設備が必要です。
水栓
犬の足洗い場には、水やお湯を出すための水栓が必要です。庭に蛇口がついているのであれば、その位置に水栓をつけることになりますが、ない場合には工事が必要です。
水栓は蛇口だけでなくハンドシャワーがついていると便利ですし、お湯を出せるものがよいです。ハンドシャワーがあれば、愛犬のシャンプーを流すときに便利です。
水栓の高さは、犬のサイズに合わせて設定しましょう。
水栓パン
水栓パンとは、蛇口やシャワーから出た水を受けるための水受けのことを指します。
蛇口から流れる水を受け皿に溜めたり、ボウルのような形で水を排水口に集めます。色んな形のパンがありますので、目的に沿ったものを選びましょう。
犬を洗うときには、水栓パンの上で洗うことになります。水栓パンの上で洗う場合には、すのこを置くことで愛犬がすべることも防げます。
排水溝
足洗い場では、水栓パンにたまった水を排水するための排水溝が必要です。
初めから排水溝がある場合には問題ありませんが、ない場合にはパイプなど水を排水するための設備を作らなくてはなりません。
下水に水を流すための工事が必要と覚えておきましょう。
犬の足洗い場のおすすめのメーカー5選
LIXIL
総合建材メーカーのLIXILは、さまざまな機能がついたペット用水栓柱を販売しています。
お湯と水のシャワーが使い分けできるので、用途に合わせて使い分けることができます。小型犬から大型犬までサイズを問わずに洗える水栓です。
意図しないレバー操作によって、不意に水が出ることを防止するハンドルロックが付いています。また、キー式ハンドルがあるので、使用できる人を限定することもでき安心です。
トーシンコーポレーション
プランターや住宅設備建材、エクステリア商品を提供しているトーシンコーポレーションは、様々なデザインの水栓を作っています。
木をモチーフにしたものや口紅をモチーフにしたものなど、他にはないデザインながら、豊富なカラーバリエーションが用意されています。ガーデンパンも豊富なラインナップで、自由な組み合わせによって理想の庭にすることができますよ。
寒冷地向けの水栓もあり、凍結対策や優れた耐食性があり、寒冷地でも快適に利用することができます。シャワーなども別途設置することで、ペット用として利用できます。
信建工業
公園やドッグランの設備を作っている信建工業は、ドッグシャワーをたくさん販売しています。
公園に置くために作られており、レンガ風なものなど、かわいいデザインが特徴的です。
温水調整が可能なハンドシャワーに加えて、汚れた足を楽な姿勢で洗い流せるフットシャワーがついているものもあり、犬のための機能が充実しています。こだわりたい方におすすめのメーカーです。
インクコーポレーション
洗面ボウルを主に販売するインクコーポレーションは、水栓設備も取り揃えています。
洗面ボウルは日本一の品揃えで700種類以上ありますが、水栓も豊富に用意しています。シャワーヘッドや蛇口もひとつずつ選ぶことができるので、自分の好みのものを選ぶことができます。
漏れや水の出が悪くなる原因の1つである水栓部材(カートリッジ・スピンドル)を、無償で提供してもらえるのも嬉しいポイントです。
犬の足洗い場のポイント
犬の足洗い場を作る時には、どんなことに気をつければいいでしょうか?ここでは、実際に設置するときの設備の選び方や注意点を紹介します。
設置場所
犬の足洗い場の設置場所には気をつけましょう。足洗い場は、玄関の脇にあるのが理想的です。
というのも、玄関から離れた場所に足洗い場を作ってしまうと、散歩や外遊びの後に脚の汚れを落としたとしても玄関まで歩くうちにまた汚れてしまうからです。その足で室内を歩かれると、家のなかが汚れてしまいます。
足洗い場できれいにしたあとに、すぐに室内に入れる位置に設置するのがよいでしょう。
また、リードフックや荷物置きなども、自分の犬に合った場所かつ飼い主が使いやすい位置に設置しましょう。
温水
足洗い場にシャワーを設置すると犬の体を洗うことができますが、冷たい水しかでないと、冬は寒すぎて犬の体を冷やしすぎてしまうことになります。
そこで、温水機能をつけることで、冬でも温かいお湯で洗うことができます。愛犬が凍えることもありませんし、飼い主もお世話が楽になります。
犬の足洗い場にシャワーを付ける場合には、温水機能をつけるようにしましょう。
サイズ
足洗い場の水栓パンの広さや深さには様々なものがあります。
愛犬に合ったサイズのパンを利用するとともに、水栓の高さも犬に合ったものを利用しましょう。
また、水遊びが好きな犬種の場合は、水栓パンだけでなくプールを設置するのもおすすめです。暑い夏などは、ワンちゃんを涼ませることができますよ。
テラスやデッキも
足洗い場の場所をデッキやテラスにすれば、外から帰ってきた犬の脚を流したときに便利です。犬の脚を拭いたり、換毛期にはブラッシングまですることができます。
また、土で足を汚さずに室内に入れますし、脚を汚さないで屋外で運動させられるのは、ワンちゃんにとっても飼い主にとっても嬉しいポイントです。
屋内に設置も
厳しい寒さが想定される地域の場合などは、外で洗うのは寒すぎることがあります。屋内(玄関内)への設置も検討しましょう。
ただ屋内設置の場合は、足洗い場を作るためには広いスペースが必要ですし、動線に工夫をする必要があります。
まとめ
戸建ての住宅の場合、犬の足洗い場を作ったほうが愛犬も飼い主も、より快適に暮らすことができます。
犬の足洗い場には、水栓・水栓パン・排水溝が必要ですので、設置するときにはこれらの設備を設置するようにしましょう。
足洗い場を設置するときには、設置場所や温水設備、サイズ、屋内に作るかなどに注意するのがよいでしょう。
今回紹介したメーカーを利用して、毎日の散歩や外遊びから帰ってきたときや、ペットのシャワーが楽になる水栓設備を用意してみましょう。
▶︎愛犬・愛猫、ペットのための住まいの建材設備・アイテムはこちらにまとめてご紹介しています
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
勝部 千尋
「書く・聴く・伝える」
執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営
ライター/犬猫相談員
経歴
静岡県沼津市出身/京都芸術大学卒
大学卒業後、オーストラリアにワーキングホリデーと...
エリア:東京都
愛犬家住宅コーディネーター