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猫がほこりを食べちゃった! なぜ食べてしまうのか、その理由や対策を解説!

目次

    愛猫との暮らしの中で、飼い主として注意しなければならないことはたくさんあります。

    その中でも、ご飯ではない異物を食べてしまった経験がある家庭もあると思います。

    今回は、日常生活の中でも遭遇率が高いケースとして、猫が床に溜まっているほこりを食べてしまうことに対しての原因や対策について解説します。

    なぜほこりを食べるのか

    まず、ほこりとは一体なんなのでしょうか?

    家庭内で発生する主なほこりは、繊維ほこりと呼ばれるもので衣類や寝具、ラグや家具や様々な繊維製品が発生源となります。掃除をしない期間が長くなると、灰色のフワフワしたほこりが溜まっているのが目に見えることもあると思います。

    そのほこりの中には、ハウスダストやダニの死骸や糞なども混じっていて衛生的にはよくありません。

     

    ほこりは軽く、わたしたちがおうちの中を移動するだけでも空気の流れに乗っていろいろな場所に移動するので、そのほこりを見た猫が興味本位で口の中に入れてしまったり、床を舐めている時に一緒に入ってしまうケース、そしてストレスなど様々です。

    若くて何でも興味がある若齢の猫だけでなく、大人の猫も食べることがありますので異物を食べてしまうことに関して年齢は関係ありません。

     

    興味本位によるもの

    ほこりは軽くフワフワと場所を移動するので、猫からしたらその動きはとても興味深いものに見え、思わず捕まえて口の中に入れてしまう可能性もあります。

    猫からしたら、ほこりがどういったものかが分かりません。

    まずはその動きを観察したり、興味があれば近づいて食べてしまうこともあります。

     

    ストレスによるもの

    日常の運動・遊び不足や何らかのストレスにより、ほこりのようなご飯ではない異物を食べる可能性もあります。

    ほこりを食べたいわけではなく、何らかのストレスが原因になっていることもありますので、愛猫と一緒にいる時の過ごし方や時間環境を見直してあげることも大切です。

     

    毛づくろい中に食べてしまうことも

    猫はとてもきれい好きな動物です。

    毛づくろいする際に、自分のからだに付着したほこりを一緒に食べる可能性もあります。

     

    気持ち悪いサインのひとつかも

    猫は気持ち悪い時に舌をペロペロ出し入れしたりヨダレが出たりします。その際に、舞っているほこりがたまたま舌につくケースもありますが、これは食べている訳ではなく、気持ち悪いサインのひとつになります。

     

     

    ほこりを食べてしまった時の対処法とは

    ほこりだけでなく、異物を食べてしまった時は以下のことに注意しながら対処していきましょう。

     

    大量に食べてしまったらすぐ動物病院へ

    もし、猫がほこりを食べてしまっている現場に遭遇したら何時頃にどれくらいの量を誤飲したのかを把握できると思います。

    少量であればうんちと一緒に出てくることは多いですが、大量に誤飲してしまった場合は胃では消化できずに消化管のどこかで詰まってしまうことも考えられます。

    大量にほこりを食べた場合は、まず動物病院に相談しましょう。

     

    ほこりや異物などは、消化管のどこかで詰まってしまうと最悪の場合は命に関わることもありますので、まずはすぐに相談しましょう。

     

    無理やり吐かせるのは絶対にダメ

    よくネットではオキシドールや塩水などで吐かせる方法が紹介されていますが、絶対に自宅では真似しないでください

    上記のものなどを飲ませる際は誤嚥させてしまうリスクもそうですが、胃の粘膜が荒れたり、大量の塩水を体内に入れることにより塩水中毒(高ナトリウム血症)に陥り命を落とす可能性もありますので、絶対に自宅で吐かせることはやめましょう。

     

    【ほこりを食べさせないためにできる対策とは】

    一緒に過ごしている生活環境のほこりを少しでも軽減できる対策を紹介します。

     

    自宅の中でほこりが溜まりやすい場所を見つけよう

    ほこりは家中どこでも発生しますが、その中でもほこりが溜まりやすい場所があると思います。

    溜まりやすい場所としては、部屋の隅や家電製品や家具の裏や側面、コンセントの周囲などがほこりが多くみられると思いますので、まずはそこを集中的に掃除しましょう。

     

    こまめな掃除

    愛猫が生活している空間の掃除としては、掃除時の稼働音がストレスになってしまうこともあるので、静音タイプの掃除機や電力を必要としないほこり取りモップなどアイテムを使用しましょう。

     

      

     

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    愛猫がいつも過ごしているベッドやキャットタワー、ラグなどはこちらのアイテムがおすすめです。

     

    掃除機やコロコロの粘着テープでは取れない繊維の奥に入り込んだ抜け毛が一気にとれるのでおすすめです。

     

    空気清浄機の活用

    空気清浄機は、空気中のほこりやちりなどを集めてくれるのでほこり対策として使用しましょう。

    床に落ちたほこりは吸い込むことができないので、こまめな掃除と空気清浄機をダブルで使用することで効果は期待できます。

     

    ほこりが溜まらないようにこまめな換気

    換気をすることにより、空気の流れができほこりを外へ出す効果があります。

    外出時間が長かったり、冷暖房器具を常につけていると換気する機会が減りがちですが、定期的に換気しましょう。

     

    物を減らしてみる

    インテリアや写真などを並べて、自分たちの快適な空間を作るのはとても楽しいですよね。

    その素敵な空間に、ほこりが溜まっているのを目にするととても気になります。

    こまめな掃除をしていても、ほこりがたまるスピードが早いなと感じた経験はないでしょうか。

    ほこりを溜めない・軽減したい方は、物を少し減らしたりほこりが溜まりにくい場所に移動すると掃除もしやすくおすすめです。

     

    布製品を減らしてみる

    ほこりの原因となる布製品を減らすことでほこりの量を軽減できます。

    寝具やカーテン、愛猫が使用しているベット、毛布などもこまめに洗濯することで繊維のくずが出るのを抑えてくれます。

     

    まとめ

    今回は、猫がほこりを誤飲した場合の対処法やその理由、ほこりをできる限り食べさせないようにできる対策について解説しました。

    生活する上でほこりは仕方ありませんが、軽減できる対策はありますのでぜひ試してみてください。

    愛猫がもし、大量のほこりやご飯ではない異物を誤飲した場合は決して無理やり吐かせるのではなく、動物病院を受診しましょう。

    この記事が少しでも、お役に立てたら嬉しいです。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    佐藤 綾香

    愛玩動物看護師・ペット栄養管理士・臨床栄養指導 認定動物看護師1級

    エリア:東京都