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猫トイレの場所はどこが正解?移動する方法とおすすめトイレも紹介

目次

    猫はトイレの場所が気にいらないと、トイレ以外の場所で用を足すなど、不満のサインを出します。そのまま放っておくと排泄のたびにストレスを感じ、膀胱炎など病気の原因にもなってしまいます。

    愛猫にとって最適ではない場所にトイレを設置しているなら、早めに置き場所を見直した方が良いかもしれません。

    この記事では、トイレに不満がある愛猫のサインや、適切なトイレの場所、便利な猫トイレアイテムを紹介します。

    猫トイレの場所が正しいかチェックする方法

    猫は本来、トイレの場所を一カ所に決めず、なわばり内の複数箇所に排泄する生き物です。ただ猫が好む条件、例えば排泄物を埋められるような柔らかい土や砂、枯葉の上と同じような環境があれば、同じ場所でも排泄できます。

    もし愛猫が粗相をしたり、トイレを嫌がたったりするなら、トイレに何らかの問題があるかもしれません。ここでは、猫トイレに不満があるときのサインと、適切ではない設置場所について説明します。

    トイレに不満のサインが出てないか

    猫はきれい好きでニオイにも敏感です。トイレに不満があると、以下のような行動を取ります。

    • 排泄後に猫砂をかけず急いで出てくる
    • トイレのヘリや壁をひっかく
    • トイレのヘリに足をかけて用を足す

    これらのサインには「早くトイレから出たい」「猫砂に足をつけたくない」という気持ちが隠れています。

    逆に満足しているときは、以下のような流れで排泄します。

    1. トイレ内でニオイをかぐ
    2. 排泄しようとする場所の猫砂をかき分ける
    3. かき分けた場所にしゃがんで排泄する
    4. 用を足した場所のニオイをかぐ
    5. 足で猫砂をかけて排泄物をしっかり隠してからトイレをあとにする

    このように、愛猫が排泄前後の作法も落ち着いて行っている様子であれば、現状のトイレに満足しているサインです。

    猫トイレを不適切な場所に置いていないか?

    飼い主さんの都合を優先して、猫トイレを適切ではない場所に設置しているケースも多く見られます。

    猫は「寒い」「汚い」「大きな音が出る」「人の出入りが頻繁」「他のペットとトイレの取り合いになる」ような環境を嫌います。

    愛猫にリラックスして排泄してもらうためには、不安になる原因を取り除き、愛猫がストレスなく排泄できる場場所を確保することが大切です。

    以下のような環境は、猫トイレを置く場所として適切ではありません。該当する点があれば、早めに猫トイレを移動させましょう。

    場所 問題点
    玄関
    • 冬場寒いとトイレに行きたがらない
    • 玄関ドアの開閉音に驚く
    廊下
    • 冬場寒いとトイレに行きたがらない
    • 愛猫の居場所から遠くなりやすい
    クローゼット内
    • 通気が悪く不衛生になりがち
    • 排泄物のチェックがむずかしい
    窓際
    • 日射熱で細菌が繁殖しやすい
    • 地域猫がいる場合は落ち着かない

    多頭飼いなら「頭数+1個以上」のトイレを置く

    多頭飼いの場合は、頭数に1個以上足した数のトイレを設置すると良いでしょう。トイレの数が多いほどトイレ面積が確保されますので、愛猫がきれいな場所を選んで排泄しやすいため留守中や夜中も安心です。

    猫は排泄物が残っているトイレを使いたがらないため、猫ちゃんみんながトイレを選択できるように設置します。頭数が多いときは2~3個多く用意しても良いでしょう。

    トイレが複数あると、飼い主さんは掃除が大変です。ただ、ストレスによるトイレの粗相を予防できることで、愛猫も飼い主さんも快適になります。

    猫のトイレを置くベストな場所とは?

    愛猫と飼い主さんにとって、ベストなトイレの場所とはどこでしょうか?おすすめトイレ設置場所とその理由、役立つトイレアイテムも紹介します。

    目が行き届いて温度管理できる「リビング」

    リビングは年間を通して温度管理されていることが多いため、寒さを嫌がってトイレに行かなくなるのを防ぎます。

    一緒の空間にいれば愛猫に目が行き届き、排泄物チェックもできます。

    排泄物は愛猫の健康状態を把握する大事な指標です。排泄の回数や色、ニオイに変化があったとき、すぐに気付いてあげられます。

    猫は音に敏感で、掃除機の音が苦手な子が多くいます。トイレ周りで頻繁に掃除機をかけると嫌がるので、ミニほうきとちりとりのセットを近くに置いておくと、愛猫にストレスなく、床を清潔に保てます。以下でリビングにおすすめの猫のトイレを紹介します。

    ユニ・チャーム「デオトイレ(ハーフカバータイプ)」


    デオトイレはシステムトイレです。

    従来の猫砂トイレとは異なり、おしっこのたびに掃除する必要はありません。
    システムトイレならではの足元にオシッコを残さない構造で、キレイな排泄スペースをキープ!

    デオトイレは専用の消臭・抗菌サンドを使用することで消臭・抗菌力を発揮します。

    専用消臭・抗菌サンドは99.9%抗菌効果があり(※1)、サンドとシートでW消臭!
    サンドの交換は月1回、シートの交換は週1回(※1)だけでOK!

    閉めきったお部屋でもニオイが気にならず(※2) 、家族が集まるリビングにも安心して置けます。

    きれいなトイレ環境を保つのもラクチンなので、忙しい飼い主さんにおすすめです。

    ※1 第三者機関による消臭・抗菌サンドの抗菌性試験結果。全ての菌を抑制するわけではありません。
    ※2 愛猫1頭(体重8kgまで)のデオトイレ使用時。ウンチをした場合は早く取り除いてください。

    サイズ (約)幅40cm×奥行き52.5cm×高さ(最も高い部分)26cm
    製品重量 約4.465kg
    セット内容 ・デオトイレ本体
    ・ウンチ専用スコップ
    ・飛び散らない消臭・抗菌サンド2L(約1か月分)※
    ・消臭・抗菌シート4枚(約1か月分)※
    ※愛猫1頭(体重8kgまで)のデオトイレ子猫から体重8kgの成猫用使用時
    価格 オープン価格

    ユニ・チャーム「デオトイレ(ハーフカバータイプ)」はこちら

    アイリスオーヤマ「上から猫トイレ(ふつうサイズ)」

    上からスポッと入れる新発想の猫トイレです。ボックスになっているので、ニオイが広がりにくく、猫砂も飛び散りません。フタにあるくぼみで、肉球に挟まった猫砂を落とせます。

    カラー展開は4種類、インテリアに馴染むスタイリッシュなデザインなので、リビングにおすすめです。

    サイズ (約)幅41×奥行き53×高さ37cm
    重量 約2.39kg
    セット内容 本体/ふた/専用スコップ
    価格 2,880円(税込)※公式サイト

    アイリスオーヤマ「上から猫トイレ(ふつうサイズ)」はこちら

    留守にするとき便利で衛生的な「ケージ内」

    留守中にケージ内にいることが多い猫ちゃんは、ケージ内にもトイレを設置します。床に砂が飛び散るのを防げますし、普段ドアを開放しておけば、ケージに入った音で排泄したかどうかわかります。

    ただ、猫は食事と排泄の場所を分けたがる習性を持つので、トイレと食器はできるだけ離して配置します。

    ケージ内は本体だけのオープンタイプがおすすめ

    ケージ内にあるトイレは、余分な突起や溝がないタイプを選ぶと、サッと取り出せて便利です。2層構造のシステムタイプはパーツが多いため、ケージ内の設置には向きません。

    ライオン商事「獣医師開発※ ニオイをとる砂専用 猫トイレ スタートセット」

    こちらは猫砂『ニオイをとる砂』専用の、オープンタイプの猫トイレです。
    「スタートセット」はトイレ本体と猫砂ブランドNo.1の「ニオイをとる砂」がセットになっていてすぐに使い始められます。
    ※(株)インテージSRI 猫のおトイレ関連市場(猫用トイレ、猫用トイレ砂)の中で毎年1位 2000年~2020年(毎年:販売個数/ブランドランキング)


    獣医師が開発した猫用トイレで、動物行動学に基づいた設計であるところが大きな特徴!
    ※東京猫医療センター服部獣医師とライオン商事㈱獣医師の共同開発 

    トイレが気に入らないと、愛猫にとって大きなストレスとなる恐れがあります。

    こちらは「猫にとって快適なトイレ」について考えられている点が安心ポイントで、子猫やシニア猫ちゃんにも負担がないよう入り口は低く設計されています。

    つぎ目がないので洗いやすく、猫砂の全量交換も簡単!
    愛猫だけでなく、飼い主さんにとってもお手入れが快適なところも特徴です。

    トイレ本体サイズ 幅57.5×奥行き38×高さ20cm
    トイレ本体重量 1.09kg
    スタートセット内容 トイレ本体、ニオイをとる砂(無香料)5L×2袋
    価格 オープン

    ライオン商事「獣医師開発※ニオイをとる砂専用 猫トイレ」詳細はこちら

    ペティオ「抗菌キャットトイレ」

    カバーがラクに外せる軽量&オープンタイプの猫トイレです。トレーとカバーに抗菌剤が配合されているので、キレイが続きます。猫砂が飛び散りにくいよう、カバーに返しがついています。

    サイズ 幅40×奥行き48 ×高さ18㎝
    重量 約660g
    セット内容 本体/カバー/専用スコップ
    価格 1,848円(税込)※公式サイト

    ペティオ「抗菌キャットトイレ」はこちら

    清潔に保てる「脱衣所・人用トイレ」

    脱衣所や人用トイレは飼い主さんもよく使うので、排泄物チェックがスムーズです。

    トイレに流せる猫砂を使えば時短になり、防水加工の床材が使われていれば、手間なくキレイを保てます。

    脱衣所やトイレのドアに「猫用出入り口」を設置してあげると、猫ちゃんが自由に出入りできて便利です。

    脱衣所・人用トイレ内はスペースを圧迫しない形状を選ぶ

    脱衣所や人用トイレはスペースには限りがあるため、デッドスペースを積極的に活用しましょう。スリムタイプやコーナータイプを選べば、スペースを広く使えるので、飼い主さんも快適です。

    リッチェル「ラプレ 壁高ネコトイレ」

    高壁で猫砂の飛び散りをしっかり防ぐ猫トイレです。縦長の形状なので、脱衣所やトイレのスペースを圧迫しません。

    入り口にある穴あきステップが、肉球に挟まった猫砂を取り除いてくれます。

    サイズ 幅50x 奥行41 x 高さ31.5cm
    重量 約1kg
    セット内容 本体/専用スコップ
    価格 2,640円(税込)※公式サイト

    リッチェル「ラプレ 壁高ネコトイレ」はこちら

    ferplast(ファープラスト)「キャットコーナートイレDama(Mサイズ)」

    空間のコーナーに置けるよう設計された猫トイレです。上部のフレームに厚みがあるので、猫ちゃんが飛び乗ってもグラつきません。空間にバランスよく猫トイレを収めたい方におすすめです。

    サイズ 幅57.5×奥行き51.5×高さ22cm
    重量 0.92kg
    セット内容 本体のみ
    価格 3,630円(税込)※Amazon

    ferplast(ファープラスト)「キャットコーナートイレ」はこちら

    猫トイレを移動する手順とは?

    愛猫がよろこぶトイレの場所が見つかったら、早速猫トイレを移動させてみましょう。

    ただ、急に猫トイレを移動させてしまうと、猫ちゃんはびっくりしてしまいます。可能であれば、既存のトイレはそのままにしておき、新たなトイレを追加します。

    猫砂は今までと同じものを使用し、新しい猫トイレに慣れてきたら、古い猫トイレを撤去、もしくはほかの適切な場所に移動させます。

    トイレの数を増やしたくない場合は、毎日10cmくらいずつ移動させます。あせらずゆっくり、数日をかけて完了させましょう。移動している途中に粗相があれば、素早く掃除して、ニオイや跡を残さないようにします。

    まとめ:愛猫が毎日使うトイレを快適な場所に移動させましょう

    猫はトイレにこだわる習性を持ちます。猫トイレの置き場所は、愛猫の健康状態にも関わるため、温度管理や排泄物チェックがこまめにできる場所を選びましょう。

    快適に排泄できるように、お気に入りのトイレと猫砂を用意することも大切です。

    飼い主さんの掃除負担が減るように、設置するトイレも工夫してみてくださいね。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    勝部 千尋

    「書く・聴く・伝える」 執筆&犬猫お悩み相談『毛玉生活』運営 ライター/犬猫相談員 経歴 静岡県沼津市出身/京都芸術大学卒 大学卒業後、オーストラリアにワーキングホリデーと...

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