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天然素材と独自工法でつくる人もペットも快適な住まい
円建創は島根県松江市で住宅新築やリフォームを手がける工務店。伝統的な木造軸組工法を得意とし、匠の技を継承しながら古民家再生にも積極的に取り組んでいます。同社が家づくりで最も大切にしているのは、「住まう人が健康に過ごせること」。島根で育ち、島根の気候風土に合った地元産材と、土地の状態から整えて空気を浄化する「いやしろ4工法」で、体に負担のかかりにくい住まいを提案しています。
写真で紹介する施工例も、構造材から内装まですべて無垢材を使用。室内に見える柱や梁を室内に現す「真壁工法」を採用しているため、木が自然と呼吸し、森の中にいるような爽やかな空間を作りだしています。
地中には独自の複合材からなる炭を埋設し、基礎にも抗酸化作用のある微粉炭を練りこんで、マイナスイオン優位の環境を構築。さらに、室内の壁には遠赤外線を放射する「S.O.Dリキッド」を吹き付けるなど、さまざまなノウハウを取り入れ、健やかな住まいを探求しています。
本社社屋を兼ねた展示場「住まいりんぐプラザ」は、同社の魅力を凝縮した一棟。入った瞬間に感じられる清々しい木の香りを体感してください。美しい天然木の経年変化も見られます。
柱、梁、床、天井に中国地方産のスギ材を使用。一つ一つ表情の異なる無垢材は、住み手に安らぎをもたらしてくれます。
のびやかな吹き抜け設計を推奨。縦横に伸びる構造材の直線美も楽しめます。
京町家のような土間玄関はペットのいるお宅にもおすすめです。
古き良き日本の伝統を受け継ぐ平屋。細部まで匠の技が宿ります。
人に優しい家づくりがペット共生住宅にもリンク
代表取締役 安達 盛二さん
松江市東出雲町生まれ。大阪工業大学建築学科卒業後、設計事務所や建築会社を経て、円建創を設立。独自の「自然素材・真壁工法」を提唱し、抗酸化・健康増進住宅の普及に努めている。一級建築士、伝統再築士、定期借地上級アドバイザー、(一社)島根県住まいづくり協会副会長。
私は代々製材業を営む家に生まれ、幼いころから木材に囲まれて育ってきました。建築学科を卒業後はゼネコンや設計事務所で一般建築の設計や管理の経理の経験を積みました。その後、松江市内の住宅会社で住宅建築に携わっていたのですが、当時の住宅建築の中には納期やコスト重視で質が低いものがあり、その現状をどうにかしたいと考えていました。大げさですが、「住宅業界を変えたい!」という想いで円建創を設立したんです。
当社は「健康住宅」の普及推進に力を入れています。きっかけは、1990年代より社会問題化していた「シックハウス症候群」です。当時、ビニールクロスや接着剤に起因するアトピーやアレルギー、喘息など、重大な疾患に悩む方が増えていました。これでは高額な住宅ローンを払って病気を買っているようなものだと感じ、素材や工法を考えるようになりました。
そんな時、当社と同じように健康住宅を提案する工務店ネットワーク「いやし健康増進住宅研究会」と出会いました。有害物質の発生を抑え、建物の内外からきれいな空気環境をつくる工法を取り入れることで、さらに健やかな家づくりが可能となりました。
無垢材や漆喰、紙クロスといった天然素材は、人だけでなく動物の体にも優しく安全です。また、施工後に室内に吹き付ける「S.O.D(活性酸素除去酵素)」には消臭効果もあります。ぜひ、ワンちゃん・ネコちゃんと暮らす方にも、当社のつくる住まいを体感いただきたいですね。オーナー会「縁Joyくらぶ」では、ペットに関する情報交換も行っています。
リビング横にペット専用の部屋を設けた事例。直接外へ出ることもできます。
吹き抜けを活かした中二階のアイデア。開放感とともに上下階のつながりを感じられます。
AMILIE MAGAZINE掲載誌面
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島根県松江市東津田町1280-1