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愛猫の喜ぶ姿が見たくて、いろいろと買い与えたくなるのが飼い主心というもの。
猫用ベッドもそのひとつですよね。
しかし「せっかく新しい猫用ベッドを買ってあげたのに、全然使ってくれない」なんてことはありませんか?
むしろ、ベッドが入っていたダンボールや袋の方に興味津々ということも……。
今回は、猫がベッドを使わない理由や対策について解説します。
記事の後半では、おすすめの猫ベッドもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
猫がベッドを使わない4つの理由
猫がベッドを使わないのには、次の4つの理由が考えられます。
理由①:「サイズ」が合わない
猫は野生時代に穴ぐらや木の洞(うろ)(※)などを寝床にしていた名残りで、狭くて暗い場所が大好きです。
猫用ベッドも、体にフィットしたサイズを好みます。
ベッドが体よりも大きくて空間ができてしまったり、逆に小さすぎたりすると、寝心地が悪いようで使ってくれません。
※)木の洞(うろ)とは、樹洞(じゅどう)ともいい、木の幹や太い枝にできた洞窟(どうくつ)状になっている空間のことを指します。
理由②:「素材」が気に入らない
猫用ベッドには、さまざまな素材があります。
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猫それぞれに好みの素材があり、気に入らない素材でできたベッドは使ってくれません。
筆者宅のオス猫は、布でできたドーム型の猫用ベッドは嫌いなようで、すぐ噛んでボロボロにしてしまいます。
プラスチック製の猫ちぐらも買ってみたのですが、こちらも我が家の猫たちには不評で、中に毛布などを敷いてもほとんど使ってくれません……。
理由③:置かれている「場所」が気に入らない
猫用ベッドが設置されている場所の環境によって、使わなくなることがあります。
室温が合わなかったり、騒がしい場所だったり。
猫が好まない場所に置かれたベッドは、当然使ってくれません。
理由④:「ニオイ」が好みではない
購入したばかりの商品には、製造や梱包過程でついた特有のニオイがあります。
猫はニオイで安全を確認するので、苦手なニオイのものはもちろん、嗅ぎなれないニオイを発するものには近づきません。
特に警戒心の強い猫は、慣れるまでに時間がかかるでしょう。
猫がベッドを使わない場合の5つの対策
「猫にベッドを使ってもらいたい!」という飼い主さんは、ぜひ次の5つの方法を試してみてください。
対策①:自分(猫)のニオイがついたものを置く
愛猫が普段から使っている毛布やおもちゃなど、猫自身のニオイがついたものをベッドに置いてみましょう。
嗅ぎなれたニオイに包まれて安心し、リラックスできます。
対策②:既製品のニオイを落とす
新しい商品特有の「ケミカル臭」を嫌がっている場合には、猫用ベッドの素材に応じてニオイを落としてあげましょう。
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商品の注意事項をよく確認した上で、取り扱いには十分に注意しましょう。
対策③:猫の好きそうな場所に置く
「暖かい場所」「静かなところ」「暗いところ」など、猫の好む場所にベッドを置いてみましょう。
寒さに弱い猫にとって温度はとても重要です。
筆者の経験上、猫は眠る場所を選ぶとき、寝心地の良さよりも「適温であるか」が大事なように見えます。
我が家の猫たちは、冬の寒い日には(寝返りをしたら落ちそうなわずかなスペースであるにもかかわらず)、エアコンの暖かい風が一番当たる場所で寝ていることが多いからです。
(器用に寝ているなと感心します。)
また先述の通り、暗くて狭い空間も猫が好む場所のひとつ。
人がいない静かな空間や、棚の上などの高い場所、日当たりの良いところなどもおすすめです。
季節に応じ、室温に合わせてベッドを置く場所を変えてみるのも良いですね。
愛猫に無理やりベッドを使わせるのではなく、愛猫がそのときの気分によって選べるように、家の複数箇所にベッドを置いて様子を見てみましょう。
対策④:季節に合わせてベッドを変える
季節に合わせて、快適に過ごせるベッドを選んであげましょう。
冬は暖かいモコモコ生地のもの、夏は涼しく過ごせる冷感素材のベッドなど、猫の好みも考慮しながら変えてみてください。
対策⑤:ひたすら待つ
対策①~④まで試してみて、それでも使ってくれないときには「気長に待つ」ことも大切です。
猫は気まぐれな生き物なので、今はベッドを使う気分になれなくても、時間が経って忘れたころに急に使い始めてくれることもあります。
「それまで気に入って使っていたベッドを、突然使わなくなってしまった」という場合は、気温(室温)が関係している可能性も高いです。
筆者宅の猫たちも、夏場と冬場で猫用ベッドを使い分けている節があります。
冬の間は、空調の効いたリビングに置かれたベッドで寝ていた猫たちが、納戸などの涼しい場所にあるベッドを使うようになると「春が来たなぁ」と季節の移り変わりを感じます。
猫におすすめのベッド5選
ここからは、素材や形状が違う5種類の「猫用ベッド」を紹介します。
※下記でご紹介している商品は、2024年4月現在の価格です。
おすすめ①:置き型ハンモック
インテリア性に優れた、おしゃれなデザインの猫用ベッドです。
通気性が良く、夏場にも重宝します。
生地は取り外して丸洗いが可能。
老猫でも上り下りしやすい17cmの高さに設計されています。
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おすすめ②:ちぐら型ベッド
綿ロープでつくられた、ちぐら型のベッドです。
ベッドのふちにはアゴを乗せられて、快適に過ごせます。
(猫のシルエットになっているのも可愛いですね)
中のクッションはリバーシブルなので、季節や好みに応じて変えられますし、クッションを外して使うこともできます。
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おすすめ③:ドーム型ベッド
画像引用:【楽天市場】猫ハウス 冬 猫用ベッド ドーム型 ペットベッド ペットハウス 猫
猫がよろこびそうな「狭さ」と「暗さ」を兼ね備えた、ドーム型の猫用ベッドです。
マット部分は丸洗いできます。
モコモコの素材でできており、外の冷気をシャットアウトしてくれるので、冬の寒い季節に活躍しそうです。
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おすすめ④:ハンモック
ケージにはハンモックタイプがおすすめです。
乗るときに少しコツがいりますが、慣れてしまえばお気に入りの場所に。
筆者宅でも以前ハンモックを使っており、猫たちは子猫の頃からそこで過ごすのがとても好きでした。
ただし、耐荷重はしっかり確認しましょう。
(我が家は子猫の頃に買ったハンモックだったので、猫が大きくなり、重さに耐えきれずに紐が切れてしまいました……汗)
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おすすめ⑤:爪とぎ型ベッド
ネコセカイ 公式オンラインショップ / ガリガリスイート ラウンド
爪とぎとしても使える、木製スタンドの猫用ベッドです。
シンプルなデザインで、インテリア性も抜群。
通気性も良いため、季節関係なく一年を通して使えるでしょう。
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まとめ:猫用ベッドは複数箇所に置いて気分で選べるようにしてあげよう
爪とぎやトイレなど、猫が使用するアイテム全般に言えることですが、猫の好みは個々によって違い、気分によって使う日や使わない日があります。
猫用ベッドも1つだけにこだわらず、種類の違うものをいろんな場所に置いてみましょう。
愛猫が喜んでくれるなら、ダンボールの箱に毛布を敷いただけの簡易ベッドでも十分です。
我が家では、猫2匹に対してベッド(と呼べるもの)を7つ用意しています。
それぞれ素材や形状、置いている場所も違い、猫たちはその日の気分や気候、季節、時間帯によって使い分けています。
愛猫がベッドで安心して快適に眠れるように、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね!
この記事を書いたペットとの暮らしの専門家