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猫は日向ぼっこが大好き!日光浴のメリットと注意点を解説

目次

    猫は、日向ぼっこが大好きです。のんびりお昼寝をしたり、毛づくろいをしたりと気ままに過ごします。ポカポカと暖かい場所は、ストレスを解消するのに最適です。

     

    しかし、紫外線や直射日光の当たりすぎは、皮膚トラブルや熱中症を引き起こす恐れがあります。

    また、愛猫が日光浴をする時は、窓からの脱走やベランダからの転落にも気をつけましょう。

     

    この記事では、猫に日光浴をさせるメリットと注意点をくわしく解説します。

     

    猫が日向ぼっこを好む理由

    猫の祖先は、半砂漠地帯に住んでいました。猫は待ち伏せタイプの狩猟動物なので、木の上で日向ぼっこをして、体力温存のために長い時間寝ていたと考えられています。

    そのため、現在の猫たちも日向ぼっこを好むのでしょう。

     

    猫は1日14時間ほど寝る省エネ型の動物で、暖かい場所で寝るのが大好きです。

    起きている時間にも、日向で毛づくろいをしたり、外を眺めて暇をつぶしたりします。

     

    日向ぼっこはストレス解消や健康維持に役立つので、猫にとって欠かせない日課と言えるでしょう。

    猫が日光浴をするメリット

    猫が日光浴をするのは、心も体も気持ちが良いからです。ポカポカと暖かく明るい日向で過ごすことで、ストレスが解消されて健康になれます。

    猫が本能的に日向を好むのは、以下で説明するメリットがあるからと考えられています。

    体温が上がる

    日光を浴びることによって体温が上がると、血流が良くなります。その結果、栄養が体中に運ばれたり、老廃物の排出が促進されたりして、体調が整います。

     

    また、免疫力も高まるので、感染症やさまざまな病気にかかりにくくなる効果があります。免疫力アップには適度な運動が必要ですが、運動量が減るシニア猫も日向ぼっこをすることで健康を維持できるでしょう。

    リラックスできる

    15分以上日光を浴びると、セロトニンが分泌されると言われています。セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、精神状態を整えて情緒を安定させる効果があります。

     

    セロトニンが分泌されると、リラックスした気分になり、ストレスが解消されます。

    日向ぼっこをすると睡眠の質も上がるので、寝るのが大好きな猫の満足度が上がるでしょう。

    体内時計が整う

    ほとんどの動物には「体内時計」が備わっています。同じ時間に空腹や眠気を感じるのは、体内時計の影響です。

    猫は人よりも体内時計に頼って生活していて、時間や季節を感じるのに役立っています

     

    光の強さや日照時間などを元に、体内時計が整います。日光浴をすることで体内時計がリセットされ、ズレが調節されるそうです。

     

    体内時計が整うことによって、自律神経も正常に働き、季節に合わせて年2回の換毛期(毛の抜け替わり)を促進します。

    皮膚・被毛の健康を維持する

    日光に含まれる紫外線には、カビや雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。そのため、日向ぼっこをすると、皮膚や被毛の健康が維持されます。

     

    暖かい日向で過ごすと、皮膚や被毛の湿気も取れるので毛がフワフワになる効果も。布団を干して日光を当てるのと同じです。

     

    しかし、紫外線に当たりすぎると、皮膚に悪影響が出ることもあります。直射日光を避け、長時間、日に当たらないようにしましょう。

    ビタミンDが生成される

    猫は、日光浴をすることでビタミンDを生成します。ビタミンDは皮膚腺で作られ、毛づくろいでなめて摂取しているそうです。

    毛づくろいには、汚れを除去するだけでなく、ビタミンDの摂取という役割もあります。

     

    ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する栄養素で、健康な骨づくりに欠かせません。ただし、体内で作られるのは微量なので、ほとんどは食べ物から摂取していると言われています。

    窓ガラスと直射日光の違いはある?

    人と同じように、強すぎる紫外線は猫にとっても害になります。一般的な窓ガラスの紫外線透過率は約70%です。直射日光より、窓ガラス越しで日向ぼっこする方が安全でしょう。

     

    直射日光に当たりすぎると、熱中症の心配もあります。日向ぼっこには、UVカットや遮熱の窓ガラスがおすすめです。

     

    UVカットの窓ガラスは強い紫外線を遮るので、皮膚ガンや皮膚炎になるのを防げます。また、遮熱タイプの窓ガラスは、部屋の温度の上昇を抑えることができます。

    カーテンやシェードも有効です。

     

    猫が日向ぼっこできない時のリスクは?

    猫が日光にまったく当たらないと、免疫力が低下したり、体温の調節がうまくできなくなったり、情緒が不安定になったりします

     

    猫は、強い光よりも薄暗い環境が好きで、暗い部屋でも目がよく見えます。

    しかし、日の入らない部屋にずっと閉じ込められると、ストレスがたまり体調が悪くなります。皮膚病になったり毛艶が悪くなったりするので、適度な日向ぼっこは必要です。

     

    猫に日光浴させる時の注意点

    愛猫には好きなだけ日向ぼっこをさせてあげたいですが、健康や安全のために注意すべきポイントがあります。まずは、直射日光に当たりすぎないように工夫をしましょう。

     

    また、窓際やベランダで日向ぼっこをさせる時は、脱走や落下への注意が必要です。

    紫外線に当たりすぎないようにする

    紫外線の当たりすぎは身体に良くないので、注意が必要です。

    人の場合は、日焼け止めを塗ったり帽子をかぶったりして紫外線対策ができますが、猫はそうもいきませんね。

    愛猫が日光に当たりすぎないように、飼い主さんが気をつけてあげましょう。

     

    紫外線を浴びすぎると、皮膚ガンや皮膚炎のリスクが高まります。白猫は皮膚が弱いため、特に注意が必要です。また、白猫以外でも、皮膚が薄い耳には紫外線の影響が出やすいです。

     

    強い日差しは、目への影響もあります。猫も白内障になるので、UVカットガラスやカーテンなどで紫外線量を抑えましょう。

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    体温が上がりすぎないようにする

    直射日光を長い時間浴びると、体温が上がりすぎるので注意が必要です。

    特に、シニア猫は暑いと感じても自力で移動できないこともあるため、カーテンを閉めたり抱っこして日陰に移動させたりしましょう。

     

    また、熱を吸収しやすい黒猫も、要注意です。わが家の愛猫は黒猫ですが、真夏の日向ぼっこでは、たったの5分で体表がホカホカを通り越してアツアツになっています。

     

    猫は汗をかかないので、体温調節が苦手です。熱中症に気をつけながら日向ぼっこをさせましょう。

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    脱走・落下に気をつける

    愛猫を日向ぼっこさせる時は、ベランダや窓から脱走や落下しないように気をつけましょう。

    できるだけベランダには出さない方が良いですが、もし出すなら、全体を柵やネットで囲うと安全です。窓を開ける場合は、ペット対策の網戸にすると脱走や落下を防止できます。

     

    ただし、脱走しないようにと、ケージに入れたまま外に出したり、サンルームに閉じ込めたりしないことも重要です。

    愛猫が日向と日陰を自由に行き来できないと、熱中症になる可能性があります。

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    【まとめ】適度な日向ぼっこで健康増進!

    猫はポカポカと暖かい日向が大好きです。最高に幸せそうな顔をして寝ている姿は、飼い主さんの心も癒してくれるでしょう。

     

    しかし、日光は有害な紫外線を含み、真夏の直射日光には熱中症の心配もあります。愛猫には好きなだけ日向ぼっこをしてほしいですが、注意も必要です。

     

    猫が快適に過ごせる空間は、飼い主さんにとっても快適です。

    UVカットや遮熱の窓ガラスで日差しを上手にコントロールして、暑い夏を乗り切りましょう。

    この記事を書いたペットとの暮らしの専門家

    AMILIEライター

    エリア:東京都

    愛犬家住宅コーディネーター