• 公開日時:
  • 更新日時:

猫を知り尽くすプロの視点と技で 「人も猫も幸せな住まい」に変身

初めての猫との暮らし、家の中をもっと猫にとっても幸せな空間にするためにはどうすればいいの?そんなお悩みを、猫のことを知り尽くしたプロのリフォームで解決したお宅を訪ねました。
取材・文/谷口絵美 写真/鈴木愛子

家の中をもっと「猫にとっての幸せ」を考えた形にしたい

吉川さんご夫婦

吉川博之さんと琴絵さん。3匹の猫(トワちゃん、ミルちゃん、プリちゃん)と暮らす。







 「トワとの生活が楽しくなるほど、トワ自身も幸せなのかな?が気になりだしたんです」

 吉川博之さん、琴絵さん夫妻は、初めて猫と暮らし始めた頃をそう振り返ります。

 猫を飼いたいと漠然と考えていた時に出会ったのが、キンカローのトワちゃん(男の子)。2020年8月、吉川家の家族になりました。

 「私たちは共働きなので、平日トワはひとりでお留守番です。家の中を楽しく安全に過ごせるようにしたいけれど、私たちは猫初心者で知識が乏しくて。いろいろ調べている時に、ウェブサイトや動画で清水さんのことを知りました」

 (株)ネコアイの清水満さんは、猫と暮らす住まいづくりに特化して活動する一級建築士。「猫にとってのベストな暮らしを考えることによって、人も一緒に幸せに暮らせる」という清水さんの考え方に共感した吉川さんは、マンションから戸建てに引っ越すのを機に、猫仕様のリフォームについて清水さんに相談することにしました。

 清水さんとの初めての面談は4時間にも及んだそう。「私たちの猫との暮らしに対する考え方や思いを丁寧に聞き取ってくださって、それが信頼にもつながりました」

 リフォームは2階のリビングを中心に行うことになり、「脱走防止と危険防止を最優先に考えつつ、どんな造作を加えたら猫が楽しく過ごせて、飼い主さんも見ていて楽しいか、イメージを膨らませていきました」と清水さん。キャットウォークは好奇心旺盛な猫が飽きないよう、上ったり下りたりの変化をつけて楽しく回遊できる動線に。これも猫にとって重要な、安心できる場所(ボックス)や広さのある休息スペースも設けました。

 もともと店舗デザイナーをしていた清水さんはデザイン性も重視。リズミカルに配置された壁のキャットステップは、開放感のあるスタイリッシュな空間に溶け込みます。

 21年秋の引っ越しからほどなく、リフォームは1日で完了。クリスマスには保護猫の女の子、ミルちゃんとプリちゃんも家族に加わりました。トワちゃんに友達をと考えていた吉川さんに、2匹との縁をつないだのも清水さんです。

 「清水さんには今も猫たちのことで気になることがあるといろいろ教わっています。頼れる方がいるのは本当にありがたいです」


建て売りの新築に、猫のための造作を加えていった。テレビの前でくつろいでいるのがトワちゃん


猫の毛からアンプを守るアクリル製ガード。縁は高級感のあるガラスエッジ仕上げに




階段の両側に設置した転落防止用パネル。インテリアの一部のよう



ベランダの転落防止パネルは、耐久性の高いポリカーボネート製



玄関に設けた市販の脱走防止柵。「帰宅すると、いつも3匹がここで出迎えてくれます」(吉川さん)



このおうちの猫リフォームを手がけた専門家


株式会社ネコアイ代表・一級建築士
清水 満さん

人と猫の幸せな住まいに特化した住環境づくりに取り組み、リフォームを多数手がけるほか、製品企画やコンサルティングなど幅広く活動。

この記事を書いたペット愛好家の住まいの専門家

AMILIE編集部

ペットは大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少しペットの目線になることで人もわんちゃん・ねこちゃんも、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれるペットのためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅・愛猫家住宅」。

愛犬・愛猫と幸せに暮らす住まい工夫事例をお届けします。

>AMILIEのInstagram