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猫を愛するプロが叶えた幸せハウス

ペットと暮らす中で見えてくる、住まいにまつわる困り事や心配事のあれこれ。人も動物もお互いもっと幸せに暮らせたら・・・。
そんな願いをリフォームによって叶えた、猫を多頭飼いするお宅を訪ねました。
取材・文/谷口絵美 写真/鈴木愛子

菊池さんファミリー
大さん・順子さん・悠大くん・花梨さん

猫の遊び場が不足 キッチン侵入も心配

 壁際の収納を駆け上がり、キャットウォークを気ままに移動する4匹の猫たち。ボックスの丸窓から顔を出したり、肉球が見えるガラスのキャットウォークでおすまししていたり……。思い思いに過ごす様子に、菊池大さん、順子さんの表情が自然とほころびます。

 菊池さん一家は4人家族。マンチカンのつぶ(女の子、5歳)、ブリティッシュショートヘアのムク(女の子、4歳)、セルカークレックスのあずき(男の子、3歳)、シャムのララ(女の子・1歳)と暮らしています。住まいは14年前に購入した戸建て。2019年にリビングを「猫との暮らし仕様」にリフォームしました。
 
 もともとは猫好き家族の中で順子さんだけが犬派でしたが、2016年につぶが家族の一員になると、あっという間にそのかわいさのとりこに。「遊び相手がいたほうがいいかな」と、すぐにムクも迎えることになりました。

 その後やんちゃなあずきも加わって、菊池家はますますにぎやかに。それと同時に、猫との暮らしで気になることも増えてきました。

 「一番の心配事は、調理中のキッチンに来てしまうこと。熱いものを持っているときに足元にいて、ヒヤリとすることがありました」ほかにも、リビングに猫が遊び回れるところがないため、料理が並んだテーブルに飛び乗ってしまうことも。猫の毛を気にせず洋服を置ける場所も必要でした。

 こうした問題を解決するために室内のリフォームを考え始めた菊池さんは、猫に詳しい会社をインターネットで検索。見つけたのが、株式会社ネコアイの清水満さんでした。


リフォームの際にキャットウォークを兼ねて設置した収納家具は、部屋の寸法に合わせてオーダーメイドで制作したもの。壁一面にあっても白なので圧迫感がない。


リビングに散らばっていた猫たちが、おやつの登場で順子さんの元へ集結!個性豊かな後ろ姿が何ともかわいい。


キッチンの出入り口に設けた折り戸は、下部分を格子にして通気性を確保


カウンターの上部に、猫の侵入を防ぐガラス戸を設置。以前は調理中も気が気でなかったが、今はガラス越しの姿に癒やされる


テレビの裏側は、配線に猫の毛やホコリが溜まると危険なため、保護するボックスを設置。天井からハンモックを吊り下げるときにしっかり補強を施してあるのも、専門家ならではの仕事。




部分的に設けたガラスのキャットウォークは菊池さんからのオーダー。リビングの隣には長男の部屋があり、キャットウォークからそのまま入れるよう、壁にペットドアを付けた。

「安全で猫が飽きずに楽しめる回遊ルートを考えていきました」(清水さん)

猫が駆け上れる大容量の収納を設置

「会って話ししてみたら、清水さんの猫に対する愛情や知識の深さが伝わってきて。この人なら安心して任せられると思いました」

 清水さんは菊池さんの要望をくみつつ、一級建築士の知識と長年の実績で培ったノウハウに基づくリフォームプランを提案。キッチンとリビングをガラス戸や折り戸で仕切り、リビングには洋服がかけられる扉付きの収納家具を設置。階段状にして、猫がキャットウォークへ上がれる動線を作りました。

 「キャットウォークは一直線に作ってしまうとスピードが出やすく落下の危険があるので、あえて高さを変えています。室内の環境に合わせつつ、猫が飽きないよう変化をつけながら回遊ルートを設計していきました」(清水さん)

 猫たちへの負担を考え、清水さんは現場作業が最小限で済むよう段取りを工夫。リフォームはわずか1日で完了しました。

 菊池さんは特に収納家具がお気に入りだそう。「何でもさっとしまえて便利だし、猫たちもいつも喜んで走り回っています。猫をよく知り、かつ専門知識をお持ちのプロにお願いして本当によかった。猫も僕らも幸せです」


株式会社ネコアイ代表・一級建築士
清水 満さん

人と猫の幸せな住まいに特化した住環境づくりに取り組み、リフォームを多数手がけるほか、製品企画やコンサルティングなど幅広く活動。


リビングから階段を駆け下りるとすぐ玄関に出るため、リフォームより先に設置した脱走防止柵「にゃんがーど」





四猫四様にくつろぐ猫たち。性格はバラバラだが、猫同士の関係は良好だそう。

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この記事を書いたペット愛好家の住まいの専門家

AMILIE編集部

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