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【猫の専門家監修】猫を飼う時の困った&危険を防ぐには?

愛猫と一緒に暮らしていると、困ったことも起こるもの。よくある3つの「困った」の原因と解決方法を、猫のエキスパートである清水満さんに教えていただきました。


清水 満さん
「株式会社ネコアイ」代表取締役。一級建築士、愛玩動物飼養管理士。「ねこ検定」(主催:ねこ検定実行委員会)総合監修、「愛猫家住宅コーディネーター資格」監修。猫マーケット向けコンサルティング、猫と幸せに暮らす住宅の企画・設計、製品企画・製造を行う。

1 爪とぎで家具がボロボロに…


もし猫が家具で爪とぎをしてしまっても叱るのはNG。叩くのはもってのほかです。いけない場所で爪とぎしないように、飼い主側が工夫しましょう。

猫の生態や本能に合った場所に爪とぎを配置しよう

 猫にとって爪とぎはテリトリーの主張の一つで、止めることができない本能的な行為。そうは言っても、「ソファなどで爪をとがれて、家具がボロボロ…」と困っているご家庭は多いと思います。特にソファは空間の中央にあるので「自分の場所だ」と示しやすく、爪が引っ掛かりやすい生地で、爪をとぐのに都合がよいのです。

 解決策は、猫の生態・本能・性格に合った場所に爪とぎを置くこと。家の隅に置いている家庭が多いですが、実は隅だとなかなか使いません。猫のトイレの近く、家の中央付近、出っ張っている場所、出入り口などに配置しましょう。

爪とぎに強い素材のソファも

引っかき傷や汚れに強いカバーを使ったソファを取り入れるのも一つの手/NOYES(ノイエス)

2 トイレをちゃんと使ってくれない


トレイは窓から入る星や月明かり、家電のスイッチライトなど少し明かりがある場所に設置を。真っ暗闇だと猫が恐怖心で行かなくなり、飼い主が排泄の状態(=健康状態)を確認できないのでNGです。もし真っ暗闇に置くなら、フットライトを付けて。

まず泌尿器系の病気を疑い、違うならトイレ環境の変更を

 猫がトイレ以外の場所で用を足してしまったら、まずは泌尿器系の病気を疑いましょう。そもそも猫は、泌尿器系の病気になりやすい体質。病気になるとオシッコを我慢できず、トイレ以外の場所でしてしまうことがあるのです。異変があったら、すぐ獣医さんに相談を。

 病気が原因でなかったら、次はトイレ環境を変えてみましょう。実はトイレの場所、器の大きさ、砂に問題があり、猫が「このトイレではしたくない」と思っていることが多いのです。お尻を下げずにしていたり、容器の縁に足をかけるなど、変な体勢で用を足している場合も、今のトイレを嫌がっているサイン。環境すべてを一気に変えると戸惑ってしまうので、一つずつ変えてみましょう。

3 いろんなものをかじってしまう…

猫がかじってしまうものは撤去!有毒な植物や油にも注意

 家の中には猫にとって危険物がたくさん。一番危険なものは、紐類。腸の途中で止まっていまい、腸閉塞につながります。ケーブル、コード、マスクの紐は要注意!必ずまとめたりしまったりしましょう。

 また、ジョイントマットなどクッション性の高い製品も要注意。樹脂製で油分を含むので猫が好みやすく、かじったり飲み込んだりしてしまうのです。便と一緒に排出されないと腸に詰まり、腸閉塞になることも。かじっているのを見つけたら、早々に撤去しましょう。 
 
 その他、毒性のある植物やたばこはもちろん、実はアロマオイルや香りつき柔軟剤もNG。暮らしに取り入れるものが猫に有毒ではないか、常に確認を。

情報のアップデートを!
日本の飼い猫がケーブルやマットをかじるのは、狭い住環境がストレスだからとも言われています。猫が変わった行動をしたら「本来こんなことする?」と疑い、理由を調べてみてください。常に猫や住まいの最新情報を取り入れて、快適な毎日を実現しましょう。

猫が摂取すると危険なものの例

・クッション性の高い製品(ジョイントマットなど)
・ケーブル、コード、紐類
・毒性のある植物(ユリ、ポトス、チューリップ、スズラン、ポインセチアなど)
・アロマオイル(精油)
・たばこ(煙も)

本記事はAMILIE MAGAZINE 3号で掲載されました。 詳しくは本誌でもご覧ください。
https://pet-lifestyle.com/property/magazine3
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この記事を書いたペット愛好家の住まいの専門家

AMILIE編集部

ペットは大切な家族の一員として、私たちと同じ住環境で暮らしています。ほんの少しペットの目線になることで人もわんちゃん・ねこちゃんも、ともに安心・安全・快適に暮らせる新しい住まいが見えてくるかもしれません。私たちの心をいつも豊かにしてくれるペットのためにも、家族みんなの笑顔があふれる住まいについて考えていくこと。それが、「愛犬家住宅・愛猫家住宅」。

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