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猫を多頭飼いするときの3つのポイント。失敗を防ぐ住まいの整え方


猫を飼っていると、その可愛さに毎日癒されますよね。

あまりの可愛さに「もう1匹欲しいな・・・」という気持ちが沸いてくることもあるでしょう。

あるいは猫を道で保護したり他人から譲り受けたりして、予定外に増えることもあるかもしれません。

今回は、猫を多頭飼いする際の住環境でおさえておきたいポイントをまとめました。

猫を多頭飼いするメリット4つ

猫を2匹以上で飼うと、1匹だけの飼育では得られないメリットが様々あります。

1. 社会性が身につく



猫は自分以外の猫と暮らすことで社会性を身につけていきます。
 
人間や他の動物との適切な社会行動を学習し、周囲の環境に適応していくことを「社会化」といいますが、猫の「社会化期」は生後2週から7週までとされており、この期間に人や仲間の猫とかかわることで情緒が安定し、他者との社会生活に適応しやすくなります。

また、猫の飼育の中でも難しいのが「噛み癖」のしつけですが、他の猫とのじゃれ合いの中で噛む力加減を学ぶことができます。

お互いに噛んだり噛まれたりすることで手加減を知り、噛み癖を直す効果も期待できます。

出典:環境省「子犬と子猫の適正譲渡ガイド」

2. 運動不足が解消される



室内飼いの猫は、野良猫など外で暮らす猫に比べて行動範囲が狭く、運動不足になりがちです。

1匹だけだと飼い主がかまってあげる必要があるのですが、それにも限界がありますよね。

その点、多頭飼いされている猫たちは追いかけっこやじゃれ合いを通じて身体を動かす機会があるので、運動量が増えるのです。

我が家の2匹の猫たちも深夜や朝早くに家中を走り回り、毎日のように大運動会を繰り広げています。

そのお陰か、今まで獣医さんに猫たちの体重について指摘されたことはありません。

※太りやすいかどうかは猫それぞれの体質にもよります。

3. 寂しくない



猫は孤高なイメージがありますが、実は結構寂しがりやです。

長時間留守にしていると、帰宅した際にはかなりの熱量でスリスリと甘えてきてなかなか離れようとしません。

多頭飼いであれば飼い主が留守の間も遊び相手がいるので、寂しさを紛らわすことができます。

4. とにかく可愛い!

猫1匹だけでも可愛いのはもちろんですが、猫同士がじゃれ合う姿は本当に愛らしく癒されます。

これは理屈ではないですね。

そして猫にも個性があり、それぞれ違った可愛さがあります。

例えば我が家の場合、小次郎(男の子)はとにかく甘えん坊で人懐っこい性格。

小町(女の子)は臆病でツンデレ。

別の魅力があり、一緒に暮らしていて飽きることがありません。

猫の数だけ可愛さも倍増です!

猫を多頭飼いする住まいのポイント3つ

猫を2匹以上飼う場合、お世話するための準備は欠かせません。

「これだけはおさえておきたい」というポイントが次の3つです。

①スペースの確保
②トイレの数
③食事の管理


それぞれ解説いたします。

ポイント①:スペースの確保



頭数の上限は「部屋数-1」が目安

自宅の部屋数に合わない頭数を飼ってしまうと、猫はストレスを感じやすくなり結果的に不幸にさせてしまう可能性があります。

そこで知っておいていただきたいのが、猫の頭数の上限です。

猫が自由にのびのび暮らすために、基本的には「部屋数-1」が飼育可能な頭数といわれています。

猫1匹を飼う場合は、1K以上の間取りが目安です。

(※「(数字)K」とは部屋数+キッチンの略です。)

また、猫は縄張り意識が強い生き物なので、自分のテリトリーを邪魔されないようなレイアウトを考えましょう。

家が狭い場合には、押し入れやクローゼットなどの収納スペースに寝床を用意してあげたり、ケージを設置してあげたり、工夫次第で猫が快適に過ごせるようになります。

そして何より一番大事なことは「猫にとって危険なものは排除して、整理整頓してあげる」ということです。

多頭飼いにケージは必須



1匹ではあまり必要性を感じないかもしれませんが、多頭飼いする場合にはケージを必ず用意しておきましょう。

その理由は次の通りです。

①新入り猫の隔離のため

新入り猫にとって新しい環境はとても不安なものです。

先住猫も新入り猫に慣れるまで時間がかかることもあるでしょう。

そんな時、ケージという「自分だけの居場所」があると新入り猫も安心できます。

②有事の際の避難場所になる

災害などの非常時に、ケージは猫を危険から守るための避難場所になります。

特に多頭飼いの場合、緊急事態下において全ての猫たちの行動を把握するのはいつも以上に容易ではないはずです。

いざという時は猫をケージに隔離させ、脱走を防ぐことが肝要です。

災害とまではいかなくても、来客や工事業者など人の出入りがあった場合にも一時避難として利用できます。

非常事態を想定し、日頃からケージに慣れさせておくと安心です。

③体調の悪い猫の隔離場所になる

体調が悪い猫がいる時、他の猫と隔離するのにケージが便利です。

周りに邪魔されず、落ち着いて身体を休められます。

④日常使いでくつろぎスペースになる

狭く囲まれた場所が好きな猫は、自ら好んでケージの中で過ごすこともあります。

お気に入りの寝具やハンモックを吊るしてあげれば、猫にとって居心地の良い空間のできあがりです。

猫がリラックスできるスペースをつくる



先述したように、猫は縄張り意識が強い生き物です。

他の猫から1人(1匹)離れ、落ち着ける場所をそれぞれ確保してあげましょう。

例えば、猫は「高くて狭くて暗い場所」が好きなので、次のような場所があれば喜んでくれるはずです。

・キャットボックス
・猫ちぐら
・ケージの中
・キャットタワーの上
・押し入れやクローゼットの中
・ソファの上
・タンスの上
・ベッドの上、もしくは下
・ダンボールの中

また、家の複数個所に爪とぎを用意してあげることも忘れずに。

猫の爪とぎは本能なので、必要な場所にないと家具や壁などを痛める原因になります。

殺風景な部屋よりも、猫が楽しめる工夫を

1頭飼い、多頭飼いにかかわらず、殺風景な部屋では猫も楽しく暮らせません。

猫が生活する部屋には、猫の特性に合わせたアイテムを用意してあげましょう。

キャットタワーで上下運動



猫は上下運動が大好き。

家の中で適度に運動できるよう、キャットタワーや背の高い家具で遊べる環境をつくってあげましょう。

キャットウォークやキャットステップがあれば更に理想的です。

収納棚やカラーボックスなどを組み合わせてキャットウォークとすれば、低予算でも住まいの工夫もできますよ♪

外の景色が見える窓

室内で暮らす猫にとって、外の景色を眺めることはストレス解消になるといわれています。
 
窓から見る景色の中で、鳥や虫の声・風にそよぐ木々や植物・行き交う人々・車の音などは猫の好奇心を刺激し、室内での生活にメリハリを生みます。

また、窓の外を見ることで自分の縄張りを監視する目的も果たしています。

俗にいう「にゃるそっく」ですね!

外部からの侵入者がいないか監視し、家の外から自分のテリトリーを守ることで安心感や達成感を味わい、それがストレス解消に繋がっているようです。

日向ぼっこできる場所



猫はよく日向ぼっこしているイメージはありませんか?

これは居心地がよいからというだけでなく

・体温維持のためのエネルギーの節約
・皮膚や被毛の乾燥
・ダニなどの寄生虫や細菌、ウイルスの繁殖抑制
・血流がよくなり新陳代謝がアップする


といった理由からだと考えられています。

よく陽の当たる窓辺にごろんと寝転ぶスペースがあれば、きっと喜んでくれるでしょう。

我が家の猫たちも出窓での日向ぼっこが大好きです♪

ポイント②:トイレの数

トイレの数は「猫の数+1」が理想的



猫のトイレは共用できますが、頭数よりも多い数のトイレを用意してあげましょう。

一般的に、頭数+1つ分が理想的です。

キレイ好きの猫は、他の猫が使用した後のトイレは基本的に使うことはありません。

気に入らないトイレで排泄するくらいなら我慢してしまうこともあり、それが病気につながる恐れがあります。

複数個設置して他にキレイなトイレがある状態をつくり、いつでも気持ちよく使えるようにしてあげましょう。

出典:環境省「犬や猫を1頭飼っているあなたへ もっと飼いたい?~犬や猫の複数頭・多頭飼育を始める前に~」

お気に入りの設置場所を見つけてあげる

トイレを設置する場所は、猫が容易に出入りできることはもちろん、臭いがこもりにくく静かで落ち着ける場所が適しています。

中にはトイレの場所にこだわりのある猫もいるため、家の中の複数個所においてみて、それぞれの猫のお気に入りの場所を見つけてあげましょう。

ほとんど使われていないトイレは場所を見直すことも必要です。

トイレはいつも清潔に

猫の数が多いほどトイレは汚れやすくなります。

多頭飼いだからこそ、衛生面には気をつけたいところです。

排泄物をこまめに取り除くのはもちろん、定期的にトイレ本体を洗い清潔な状態を保ちましょう。

ポイント③:食事の管理

猫それぞれの健康管理は大変!

猫の健康状態を大きく左右するのが食事です。

体格や健康状態によって与える食事の内容や量、質は変わってきます。

多頭飼いの場合は猫それぞれに適量の食事が違うため、管理が難しく悩む飼い主さんも多いと思います。

ケージなどを上手く利用し、猫たちが個別で食事できる環境を整えることも必要となってくるでしょう。
 
ちなみに我が家の猫の場合、小次郎(男の子)は療法食しか食べられません。健康体の猫も食べてよいタイプの食事なので、小町(女の子)も基本的に小次郎の食事内容に合わせて同じものを食べさせています。

給餌器で工夫する



猫によっては水やトイレと同じように、食事方法にこだわりがある子もいるでしょう。

猫それぞれのタイプに分けて給餌器のタイプを変えてみましょう。

陶磁器タイプや自動給餌器などいろいろな種類があります。

また、我が家の場合は食事量には制限がないため基本的には好きなだけ食べてよいというスタイルですが、健康状態によっては食事量を厳密に管理しなければならない場合もあるかと思います。

1頭飼いの場合はそこまで苦労しないかもしれませんが、多頭飼いの場合、他の猫の食事を盗み食いする可能性を考えるとなかなか管理は難しいものです。

そんな時、給餌器によっては猫それぞれに別の食事をあげられるものがあります。

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あらかじめ登録された専用のタグ(首輪)を猫に装着し、その猫が給餌器に近づくとセンサーが感知して自動的に蓋が開閉する仕組みです。

登録した猫のみを感知する個体認識型なので、多頭飼いの食事管理に大変役立ちます。

ただ、自動給餌器の中でもかなり高額なのがデメリットです。

予算に合わせて検討が必要でしょう。

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まとめ:多頭飼いは1頭飼いの延長線上。プラスαの工夫で猫たちも快適に。

猫の多頭飼いは1頭飼いとは違う面で注意しなければならないことが多く、それをデメリットと感じ多頭飼いを諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、よくよく見れば普段猫1匹を飼っている日常の延長線上で出来ることばかりです。多頭飼いは猫の相性によりますが、メリットも多く存在します。家族の一員である猫たちと、一緒に楽しく暮らす住まいづくりをぜひ実践してみてくださいね。

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この記事を書いたペット愛好家の住まいの専門家

AMILIEライター

エリア:東京都

愛犬家住宅コーディネーター