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犬のしつけの基本や動作を解説!尊敬されるリーダーになろう

良いしつけとは?

良いしつけ

犬をしつけるためには、犬と信頼関係を築かなければなりません。飼い主が良いリーダーになれば、犬は信頼してくれ、飼い主を思いやってくれ、指示も聞いてくれます。

主従関係をはっきりさせることで、リーダーとして愛犬に信頼を寄せてもらい、尊敬してもらうためにも、リーダーとしてのポイントをおさえましょう。

ここでは、犬にとって理想のリーダー像を解説します。

我が子への愛情のように

リーダーの条件として最も必要なのは、愛犬に対する深い愛情です。自分の子供に対して持つ、以下のような気持ちを持って接することが大事です。

  • 我が子を健康に育てたい
  • 丈夫に育てて長生きしてほしい
  • 怪我や病気にさせない
  • 人から愛される良い子にしたい

こういった、人間の親が我が子に持つ愛情と同じ感情を、愛犬にも持つ必要があります。必ず健康で良い子に育てる、という愛犬の存在自体に責任を持つことが大事なのです。

強さを持ったリーダーに

ただ優しいだけでは、犬はリーダーとしては認めてくれません。リーダーとして認められるためには、どんな時も守ってくれると信じられる「強さ」が必要なのです。

犬は生涯の色々な場面で遭遇するさまざまな危険から、自分を守ってもらえるリーダーを求めているからです。

もし飼い主が自分を可愛がるばかりで、愛犬からみて頼りない存在に映っていたら愛犬は自分の身を自分で守らなければなりません。外から来る訪問者や外出時の危険について、自分で威嚇し、撃退しなくてはならないと考えるようになるのです。

飼い主を頼ることができず、自分の身や家族を守らなければならないと思い込んだ犬は、常に警戒し、聞き耳を立て、気を張っていなくてはなりません。

外の物音や刺激に対して聞き耳を立てて、小さな音にも反応してしまいます。それによって、浅い眠りにしかつけず、ストレスを溜めることにもなってしまいます。その結果、フケが出たりお腹を壊しやすくなる可能性があります。

愛犬が安心するためにも、強さをしっかりと示す必要があるのです。

叱らない

動作を教えるときのポイントは、決して叱らないこと。

何かを指示したらなるべく早く褒めるようにしてください。それによって、愛犬はいつも飼い主に何か言ってほしい、褒めて欲しいと思うようになります。

それによって、しつけをしっかりと覚えるようになりますし、言う事を聞くようになります。

忍耐強さが必要

愛犬がたとえ嫌がっても、やらなければいけないことなら絶対にやるという忍耐が重要です。

愛犬のほうが根負けしてしてしまうほど、諦めない気持ちは愛犬からみたら尊敬に値します。

犬にとって食料となる獲物を得るためには、相手が弱るまで追い続けるという粘りが大事です。だからこそ、何事にも諦めない飼い主の姿には強い信頼感を持つことになります。

例えば、嫌がったとしてもブラッシング、苦手な爪切りや歯磨きなどのお手入れを最後までやるようにしましょう。

わがままへの接し方

愛犬のわがままには、毎回従う必要はありません。飼い主の強さを知らせるには、愛犬のわがままを認めないことも重要です。

成長に従って犬はいろいろなやり方で飼い主が自分のリーダーにふさわしいかを試してきます。

もし飼い主が優しい気持ちで愛犬のわがままを聞いてあげたとしても、愛犬はそのことに感謝するのでなく、頼りないリーダーだと思う可能性があります。

愛犬の爪を切ろうとしたときや耳掃除をしようとした時に愛犬が激しく暴れる、来客に吠えたときに飼い主が止めても聞かないようなことがあるなら、飼い主は頼りがいのあるリーダーとしてみられていないかもしれません。

良いリーダーだと犬はどうなる?

良いリーダー

飼い主がもし理想のリーダーになれたら、愛犬にどのような変化が起こるでしょうか?以下のように行動が変わります。

  • 飼い主に呼ばれたら必ず来る
  • 散歩で飼い主の行く方向に逆らって引っ張らない
  • 飼い主がいるのに警戒して吠えない
  • どこを触っても暴れない

このように、愛犬は飼い主をリーダーとして生涯を通じて好かれようと考え、飼い主の嫌がる行動はとらなくなり、飼い主の喜ぶことをしたがるようになります。

そして、飼い主の笑顔を喜びとして、何の心配もなく安心して生きていくようになるのです。

トイレのしつけ

トイレのしつけは、愛犬を飼う時に最も大事になってくるしつけですので、まずは覚えさせましょう。

トイレは場所で教えるのではなく、トイレシートの上ですることを覚えさせましょう。これによってはじめての場所でも上手にできるようになりますし、飼い主の希望の場所でもトイレをしてくれるようになります。

愛犬をよく観察し、オシッコをしたそうな様子が見られたら、トイレシートの所までつれていき、「オシッコはトイレでね」と声をかけます。上手にできたら褒めてあげます。これを何度も繰り返しましょう。

もしシートと違う場所でしているようなら、急いでシートの上まで運び、最後の一滴でも良いのでシートでさせてよく褒めます。

叱ってしまうと排泄すること自体を叱られたのかと思い、隠れてしてしまう場合や我慢して体調を壊すことがあります。失敗した場合には何も反応せず、静かにさっさと片付けましょう。

しつけに役立つ動作

しつけに役立つ動作

動作を覚えさせることで、犬のしつけをすることもできます。ここでは動作の簡単な教え方、注意点などを解説します。

おすわり

しつけの最も基本的な動作である、「おすわり」の教え方を解説します。

おすわりを教えるときには、厳しい叱り言葉や命令口調は不要です。手順は以下です。

  1. 優しく「おすわり」と声をかける
  2. 座らなければ、お尻を軽く押して座らせる
  3. 毛並みにそって撫でながら褒める

座らせる

まず愛犬に優しく「おすわり」などの声をかけ、素早く座らせます。

すぐに座らない場合には、軽くお尻に手をかけて押し、できるだけ早く座らせます。時間にすると2秒以内くらいに行いましょう。

褒める

愛犬が座ったら、優しく褒めてあげます。褒めるときは、犬の毛並みにそって、優しく撫でおろします。

これだけのことですが、毎日続けるうちに、愛犬が座った直後に飼い主の顔を見上げるようになってきます。

これは「褒めて」という心が育っている証拠です。この褒めて欲しいという心を育てるには、おすわりといってから、いかに早く褒めるかにかかっています。座ることで褒めてもらえるということを認識させるのです。

注意点

愛犬がなかなか座らないからといって、口調を厳しくしたり、何度も繰り返して指示するのはやめましょう。優しく言ってすぐに座らせる方が効果的です。

また、おすわりができたからといって、ご褒美のおやつをあげたりする必要はありません。

褒める時は大げさには褒めないようにしましょう。愛犬におすわりといって座ってほしいときは、たいてい落ち着いてほしいときです。大げさに褒めると逆に犬が興奮してしまいますので、優しく落ち着いて褒めましょう。

おいで

次に愛犬を呼び戻すしつけである「おいで」の方法を解説します。「おいで」を覚えさせることで、どんなときにもすぐに呼び戻せ、交通事故なども未然に防ぐことができます。

おいでのやり方は以下です。

  1. リードの長さいっぱいまで離れる
  2. 優しく「おいで」と言う
  3. 素早くリードを引き寄せ、なるべく褒める
  4. 自分から来るようになったら距離を長くする

リードを引き寄せる

まず短めのリードの長さの分まで犬と離れ、「おいで」と優しく声をかけ、リードを引き寄せます。

愛犬が臭いに気をとられていたり、遊んでいたりして来ようとしない時でも、かまわず引き寄せましょう。

できたら褒めてあげましょう。おすわりと同様に、声をかけてから早く褒めるようにしましょう。

距離を伸ばす

短い距離ができるようになったら、リードを長めにしたり、ロープや紐を利用して距離をだんだんと長くしましょう。

同じ様に声をかけて素早くたぐり寄せ、とにかく褒めてあげましょう。

ノーリードで行ってしまうと、呼んでも帰ってこなかった場合に、引き寄せて褒めることができないので、やめましょう。

注意点

手を叩いて愛犬が来るまで呼び続けたり、おもちゃやお菓子で呼び寄せるのはやめておきましょう。

指示してから褒めるまでの時間が長くなってしまいますし、おもちゃやお菓子の喜びが強いので、飼い主に喜んでもらえたという気持ちが薄まってしまいます。

練習中は、絶対にリードを放さないようにしましょう。万が一来なかった場合に褒めることができなくなってしまいます。

ついて

ついて

「ついて」とは、人込みを歩く時に覚えておくと便利なものです。ついてのやり方の流れは以下です。

  1. 愛犬を横に立たせます。
  2. 首輪、またはリードの根元を持って、「ついて」と優しく声をかけます。
  3. そのまま一歩だけ進みます。
  4. 愛犬も横を一歩だけ進ませます。
  5. ついて来ない場合は引き寄せ、逆に前に出ようとした時は止めます。
  6. 一歩だけ動いて止まり、そこで褒めます。
  7. しばらく練習をし慣れてきたら三歩歩きます。
  8. 徐々に歩く距離を伸ばしていきます。
  9. 褒めながら歩きます。

リードを持って一歩進む

まず愛犬の首輪やリードの根元近くを持って立ちます。

愛犬に優しく「ついて」と声をかけたら、一歩だけ前に進み止まります。

愛犬がついて来なければ、首輪を引き、体の横まで引っ張ります。

褒める

止まったときに愛犬が飼い主よりも前に行こうとしたら止めましょう。その状態で優しく褒めます。

褒めたら再び「ついて」といって、一歩進んで止まり、愛犬を横につけて褒めます。

繰り返す

ここまでの流れを基本に何度も繰り返し、愛犬が横についてきて、前に行こうとするまで続けます。

一歩の練習ができたら、次は「ついて」といってから三歩進んで止まるようにします。横についてきたら、やはり同じように褒めます。

引っ張るからといって決して叱らないようにし、止めるだけにします。

三歩ができたら五歩というように、「ついて」と言ってから立ち止まるまでの距離を少しずつ長くしていきます。飼い主にぴったりとついて歩くと、褒められるということを教えていきます。

注意点

上手に歩けるようになったら、「ついて」と言ってから、どんどん歩き出します。この時、愛犬の顔に注意しましょう。

愛犬が数歩に一度、飼い主のほうに顔を向ける時があります。「これでいい?」と聞いているので、優しく褒めるか「上手だね」などと声をかけてあげてください。

待て

「待て」は、ご飯をあげるときや散歩中にちゃんと我慢ができるようにするものです。

  1. 愛犬の前に座って手をかざして「待て」と声をかける
  2. 手はそのままに顔をそらして15秒待つ
  3. 愛犬が待てたら褒める
  4. 「待て」といった後に後ずさりしながら距離を取る
  5. 待てたら褒めてあげる
  6. 「待て」といった後に背中を向けて離れる
  7. 待てたら褒めてあげる

「待て」という言葉を好きにする

まず、「待て」という掛け声が嫌な言葉でなく、褒められる素敵な言葉であると覚えさせましょう。

リードではなく、首輪を持ち、愛犬の前に座ります。手のひらを愛犬の前にかざし、「待て」と優しく声をかけます。

声をかけたら手はそのままにして、愛犬から目をそらし、顔だけを愛犬と逆の方向に向けます。そのまま15秒待って、愛犬が動かないようだったらすぐに褒めます。

十分に時間をかけて反復することで、愛犬が「待て」という言葉に良いイメージを持てるようにしてあげてください。

飼い主が動いてみる

目の前での待てができるようになったら、今度は少し距離を離したときの待てにチャレンジしましょう。

まずリードを持って愛犬の前に座ります。「待て」と声をかけたら、愛犬の目を見たままゆっくりと立ち上がります。

それでも愛犬が動かないようなら、すぐに座って褒めます。長く待たせる必要はないので、早く褒めてあげましょう。

上手くできるようであれば、同じく「待て」と言ってから、目を見ながら後ずさりしてリードの長さいっぱいまで離れます。

リードの長さまで下がっても愛犬が動かないようなら、すぐに戻って褒めましょう。

背中を見せて動いてみる

距離が離れた状態でも待てができるようなら、次は背中を向けても待てができるように教えます。

リードの長さいっぱいまで離れたところで、くるりと後ろを向きます。背中を見せた状態になったあとに愛犬を確認します。

我慢ができていたら、すぐに戻って褒めてあげましょう。次にもう少し長い時間背中を見せて待たせる練習をします。

この練習を繰り返し、できるようになったら、立ち止まる時間や距離、背中を向ける時間を少しずつ長くしていきます。

飼い主がいなくなる

最終的にお留守番などもできるようにするために、飼い主がいない状態での待てを教えます。

「待て」の指示を出して、リードを持ったまま愛犬の周りをゆっくり一周します。動かなければすぐに褒めてあげましょう。

次に、リードではなく10mくらいの紐を用意し、愛犬につけておきましょう。愛犬に「待て」と言い、紐の長さ分まで離れてみます。そのまま少し待ち、動かなければ褒めてあげます。

愛犬を何か動かないものにつなぎます。「待て」と言い、愛犬から離れて物陰に隠れます。

隠れてから10秒ほど待ち、動いていないようなら褒めてあげましょう。その後、段々隠れている時間を長くしたり、遠くに隠れて練習してみましょう。

注意点

練習中に動いてしまったという時でも決して叱らないでください。

できなかった練習を繰り返すのでなく、できなかったときは、一つ前のステップに戻ってできることからやり直しましょう。愛犬に褒められるという体験をさせることが大事です。

初めから強い調子で「待て」と何度も繰り返したり、叱りながら待たせるのはよくありませんので注意してください。嫌々待つのでなく、飼い主が喜ぶなら進んで待とうという心を育てることが大切です。

まとめ

しつけ済みの犬

愛犬をしつけるためには、まず自分が信頼してもらわなければなりません。良いリーダーとなれるように、愛情と強さを示すとともに、忍耐強く接するようにしましょう。

飼い主が良いリーダーになれば、愛犬は言うことを聞いてくれますし、愛犬との行動範囲も広がり、豊かなペットライフを幸せに送ることができます。

しつけをするためには、トイレや動作を覚えさせるのも大事です。今回紹介した方法を使って、根気強く、褒めながらしつけをしてあげましょう。飼い主が楽しみながら一緒に成長することで、きっとワンちゃんは期待に応えてくれるはずです。

この記事を書いた愛犬家住宅コーディネーター

都 裕貴

各地で愛犬家住宅の無料セミナー開催 株式会社愛犬家住宅の都です。 全国各地でセミナー開催をしています。 ペット愛好家のみなさまがペットと快適に暮らせる住まいづくりをサポートします。 ...

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愛犬家住宅コーディネーター